2011-02-21 (Mon)
実は、のび太と一緒にP中学に合格した子の中に
4年生の頃、のび太に散々嫌がらせしていた、
Nくんがいる。


5,6年と違うクラスだったし、
C先生のおかげで他の子からのいじめもなく、
穏やかに過ごしたのび太。


私は性格が悪いし、一度、「イヤだ」と思ったら
「イヤだ」と言う気持ちは簡単に変えることの出来ない、
執念深い性質なので、
Nくんも合格したと聞いたとき、正直言って、
「げ~!マジかよ~・・・なんでだよ~?!」
と、心の中で悪態ついた。

もちろん、そんなこと、のび太には
みじんも感じさせないように振舞ってはいた。


そこで、気になってのび太に聞いてみた。


「ねえ、Nくんって、今、どう?」

「ん?別に、どうして?」

「だって、ほら、4年生の頃とか、いろいろさ、
 嫌な事とかあったじゃん」

「ああ、うん。でも、今はないよ」

「ふぅ~ん。ま、クラスも違うしね」

「でも今、卒業に向けた○○委員で一緒だよ。
 Nくんが委員長でボクが副委員長」

「へえ~そうなんだ。
 Nくん、もう嫌な事はしないんだ」

「しないよ」



・・・・・まあ、それならいいけど。




わかってるよ。

Nくんだって、本当は良い子なんだよね。

いい子で優しい子だったから、
のび太も私も幼稚園の頃からずっと、
Nくんのこと、頼りにしてきたんだよね。

頼りにしてきたし、信じてた子だったから、
Nくんがのび太に、実はずいぶん長い間、
嫌がらせをし続けていたということが
すごくすごくショックだったんだよ。

だから、私もNくんに対して、
正直言って未だに心の中でバリア張っちゃう所がある。







でもね・・・のび太には言っておきたいことがある。





多数派の子は自然と学習できる事も
発達障害児にはそれが難しいと言われている。

だから、他の子には
「言われなくてもわかってるってば!」って
感じの事でもとにかく、言葉で伝える。


長い話し言葉の理解が難しいのび太だからといって
書いて伝えるのもまどろっこしいから、
私は今では、理解できなくてもいいから、
とりあえず喋って伝えてみようと、
思ったことを自分勝手に喋り続けているのだ。





「あのね、のび太、いじめられてた時にも
 お母さん、話したと思うけど、
 あれからのび太も成長してわかってきただろうから、
 もう一回、言っておくけどね」

と、


「これからは、付き合う友達を選びなよ。
 『誰でもお友達』とか『みんなが仲良く』って
 それって幼稚園とか低学年に向けた言葉なんだよ。
 
 『仲間はずれにしない』とか『友達を嫌わない』
 っていう意味でそういう風に教えるんだよ。

 だけど、もう、わかると思うけど、
 全ての人と仲良くできるわけないし、
 絶対に、「自分と合わない人」っているんだよ。

 それは『悪い人』とか『嫌いな人』って言う事じゃなく
 あくまでも『相性』っていうこと。

 なんとなく、あの人とは性格が合わない、っていう感じ、
 もうわかるよね?」


「うん。わかるよ。
 悪い人じゃないけど、ボクは苦手な人、ってことでしょ?
 そういう人、いるよ」


「いるよね。誰だってそういう人がいて当たり前なんだよ。
 でも、だからって、その人のことを
 『キライ』とか『遊ばない』とか『喋らない』とか
 そういうことじゃなくて、
 普通にちゃんと挨拶もするしちょっとした事は喋るだろうけど
 深い付き合いをしない、っていうこと」

「深い付き合い、って?」


「う~ん、例えば、秘密の話とか、自分の悩みとか、
 そういうことを『合わない』人に話して
 わかってもらえると思う?」

「あ~、そうか」

「自分の心の中の大事な話とかは
 本当に信頼できる人にだけ、話すんだよ。

 『ただと友達』『ただのクラスメート』っていうだけで
 大事な話をする必要はないんだよ」

「そうなんだ」

「そう。だから例えば『好きな女の子』の話とか
 4年生の時、みんなに喋っちゃって、
 それでそのことで嫌な風に言われたりしたでしょ?

 信頼できる人でもないのにいじめる子にまで
 ベラベラ喋っちゃったでしょ?

 そういう大事な秘密のことは、本当に信頼できる人にだけ
 話すんだよ。

 そういう人が見つからなければ、自分の心に
 大事にしまっておくのが一番良いんだよ」



「そっかぁ~なるほど・・・でも難しいね。
 信頼できる人って、どういう人なんだろう?」


「それは、付き合っていくうちにわかるよ。
 小学生のうちはまだみんな『おこちゃま』だから
 わかんないと思うよ~

 これからだよ、信頼できる人になるかどうかは。

 それにはまず、のび太自身が『信頼される人』に
 ならなきゃいけないよね。

 のび太だけ『○くん、信頼している』って思っても
 ○くんはのび太を信頼できないって思ったら
 そこにはお互いの信頼関係は成り立たないでしょ?

 誰かの秘密を聞いたからって、
 他の人にベラベラ喋る人では信頼されないしね、

 だからまず自分が『こんな友達、欲しい』って思うような
 人間になれるようにしないとね」


「うんうんうん。なるほど。納得」




伝えておかなくちゃ!と思っている事は、
思っているときに伝えておかないと・・・


と、ダラダラと話してみたけど、
何となく、ぼんやりとでも伝わったかな?


まあ、今、理解できなくても、いつか、
何となくでわかるかもしれないし、


と思いつつ、取りとめもなく喋る。


でも、わかんないだろうなぁ・・・






「ところでお母さんは『親友』って何人いるの?」


おおお~!

なんてストレートな質問!



「う~ん、お母さんは今まで生きてきた中で、
 二人だね」


「えええ?!○○年、生きてきて、
 たった二人?」


「たった、じゃなくて、『二人』だよ。
 本当の親友なんて一人いれば充分なのに
 お母さんには二人もいてすごいでしょ~って思ってるよ。

 ひとりはMちゃんのママ、もう一人は中学高校の同級生」


「へえ~、中学校で会った友達なんだ」


「そうだよ、中1で同じクラスになって、
 それからずっと、Yちゃんにだけは何でも話せたし、
 Yちゃんもそうだったよ。

 今はYちゃんは○○(ここから遠い場所)にいて、
 ほとんど会えなくて年賀状来るくらいだけど
 お互いにすごく辛い事があったりしたときは
 何故か電話したりメールしたりして、
 一番に相談しちゃうんだよね。

 こういう人こそ、お母さんは『親友』って
 言うんだと思うよ。

 いつも一緒にいる、とか、いつも遊んでる、とか
 そういうことだけでは『親友』とは言えないんだよ」


話し言葉が長すぎると、絶対に伝わらないのび太に
長々とダラダラとボソボソと、
自分勝手に喋り続けてたワタシだったけど、

のび太が一言、言った。





「心と心が繋がっている人が『親友』ってこと?」








「そ、そうそう!!!心と心がね、
 繋がってるっていうことだよね。

 そういう友達が一人でもいたら幸せなんだよね」







なんか、伝わった。






目に見えないものを理解できなかったのび太。

心、なんて、漠然としたものを伝える事は難しい。


でも、のび太の口から「心と心が繋がっている人」
って、出てきたことが、スゴイよね。




のび太は確実に成長してるんだよね。








今更ながら、「発達障害」って何だろう?

って、思っちゃったりする。










 
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| 我が家の自閉症との関わり方 | コメント(4) |







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