2011-02-18 (Fri)
のび太は小さい頃から
失敗する事がパニックの原因になっていた。

幼い頃、「集める事」にこだわっていた、
ウルトラマンや仮面ライダーのソフビ人形を
ボーリングのピンのように扇形に並べるのも
こだわりだった。

決して、ウルトラマンとと怪獣を戦わせて遊ぶ、
などというフツーな遊び方はしない。

とにかく、何故か扇形に並べるのみ。

しかし、これが時々、きちんと立たない時がある。

うまく立てなくてそれこそボーリングのピンのように
ドミノ倒しになると、
もうパニクって手が付けられなくなるのだ。



また、同じ頃、折り紙にも凝っていたのび太は
大人顔負けの難易度の高い折り紙も折っていた。

しかし、折り紙の本を見て折るのだが、
大人が見ても「なんのこっちゃ?」という高度なもの、
「どーやるの?」と聞かれても正しく出来る事は少ない。

で、う~ん、こうかな?違うな、じゃあこんな感じ?
あれれ?う~ん・・・わかんないな~!!!

なんて山折にしたり谷折にしたり
もう一度開いてやり直したり・・・なんてやっていると、
「うわ~~~~~!!!もう、できない~!!!!!」
と、とんでもないパニックを誘引(爆)



療育に通っていた時などは、
課題が思い通りにできない、うまく出来ない、
やってみたら変になった、などなどで、
もう、その後の療育なんかとても参加できない、
他の子にもご迷惑が掛かる・・・ってくらいにパニくるのだ。



「間違っても平気」
「やり直せば大丈夫」
「間違う事はダメな事じゃない」

そんな言葉を言い尽くした。

そして、私も何かを失敗するたびに、

「ああ、お母さん、失敗しちゃった~
 でも、やり直せば大丈夫~」

「お母さん、お皿割っちゃった~
 でも、きちんと落ち着いて片付けよう~
 これからは気をつけようっと!」

なんて言い続け、誰でも失敗するんだ、失敗しても平気、
失敗してもやり直せばいい、次、気をつければいい、
ということを、身を持って示してきた。



失敗するたびにパニクっていたが、
失敗も経験するたびに、少しずつパニックも軽減してきた。




しかし、学校生活ではなかなかそうは行かなかった。

100点、一番にこだわるのび太にとって、
学校での間違いは、自分自身が許せなかったのだ。


でもね、ほら、消しゴムで消して丁寧にやり直せば
全然平気だね~

なんて、なだめていた。


しかし、3年生になって「赤ペン青ペン」を使うようになると
再びパニックが強化(涙)

赤ペン青ペンで大切なことを書くのだが
・・・消せない(爆)


で、のび太は、

「ボクは色鉛筆の赤と青で書く」ことにし、
間違いは無理矢理消しゴムで消した。

ペンよりははるかに消せるようになって、
パニックは激減。

しかし、色鉛筆はもろい。

のび太みたいに落ち着きない子は
しょっちゅう鉛筆を落っことしてるので
赤青色鉛筆の芯はボロボロ折れ、
今度はそっちでパニックだし(爆)


そんなこんなしているうちに、
文房具売り場で画期的なものを見つけた。

フリクション!!!

消せるペンだ!!!




初めてこれを見つけたときには
のび太のために開発されたのではないか?!
と思ったほどだ(笑)

ペンがきれいに消せる・・・

間違いがなかったかのように消せる・・・

つまり、

パニックの要素が消える・・・!!!



そう!

この「フリクション」のおかげでのび太は心置きなく
授業に参加できるようになったのだ。



科学とは、新商品の開発とは、素晴らしい!



もちろん、自閉症児のパニックをなくすために
フリクションが作られたわけじゃないが(笑)

それからと言うもの、のび太はフリクションに
何度も救われてきた。

(もちろん公文書などには使用できない)





そういえば、最近、もうひとつ、「おおお!」と
思ったことがある。


のび太が療育に通っていた頃は
新しい場所が苦手、とか、予定を予告する時など
カメラで前もって撮影して現像しておいて、
それを手順カードにしたりして示したりしていた。

しかし、今は携帯電話があるので昔のような手間も
大分省けるらしい。

カメラで撮影しておけばいつでも示せるし、
必要であれば画像を並べて簡単に印刷できる。


当時はまだ誰もが携帯電話を持っているほどでもなく、
カメラつきも出始めた頃だったような気がする。


幼かったのび太と出かけるときは万が一に備えて
「のび太の取扱説明書」「サポートブック」みたいなもの
とか様々な手順を書いたものをひとつにまとめた冊子と、
(これについて詳しく知りたい方は
 こちらの→過去記事を見てね)
メモ帳、ペン、待つときに騒がないように
折り紙あや取りなども常に持ち歩いていた。

今は、そういったもの全て携帯電話ひとつで
まかなえると言う便利さ。


スマートフォンとかだったらきっと、
もっとスムーズに簡単に手間のかかる子たちを
フォローする機能があれこれ詰まっているのかも。




とにかく、私たち親は、自分にもストレスがかからないように
便利なものをうまく使って、
子供たちにも落ち着いた環境を整えてあげたいですね。






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| 我が家の自閉症との関わり方 | コメント(10) |







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