2010-05-25 (Tue)
何度も記事にしているが、
のび太は入学式の前日に一人だけ
予行練習していただいた生徒だ。

見通しが立たないと不安でパニクリかねないのび太の為に
のび太小学校がのび太の為だけに
教務主任の先生と担任と通っていた言葉の教室の先生とで
広すぎる体育館で予行練習。

それは本当にありがたいことで
のび太小学校への信頼感が増したのですが
それだけのび太は特別な支援を必要としていることを
改めて思い知る事となったし、
ある意味、この先の小学校生活が
決して穏やかなものではない事も予感させるひとコマだった。





予感は的中し、
のび太の生真面目すぎるこだわりは
大きなパニックを何度も引き起こしたため
職員室を「気持ちを落ち着ける場所」に決めて
先生方のご好意でしょっちゅう職員室で
クールダウンしたのび太。

「学校って楽しいところなんだよ、ってことを
知ってほしいんです」

という当時の担任のはからいで
放課後、のび太の好きなことをして過ごす時間を
設けてくださった。


給食を残す子、食べるのが遅い子は罰、
という担任になったときは自己否定の塊になった。
この担任とは戦ったが、
好き嫌いはわがままである、という考えを
押し付けられたのび太は自分で乗り越えた。

無理矢理、牛乳で飲み込む技を会得し、
完食できるようになった。



当時の校長先生とも何度もお話させていただいた。

とても理解のある校長先生は
配慮のある子たちをとても愛してくださっていた。

のび太のことも気にしてくださり、
教室を覗いてくださったり、
パニクッた時に校長室で話し相手になってくださったり
とてもお世話になった。





「ケンカ両成敗」なんて言いやがって(失礼)
いじめられているのび太にまで罰を与えた担任は
のび太へのいじめを止めるどころか
ますます悪化させてクラスを崩壊させた。

クラスの問題も全部、家庭、親、社会のせいで、
自分は何もしたくない。

「わからない」と訴えても「知っている人に聞け」
とか言われたこともあったのび太。

そんな担任と崩壊したクラスで
今思えば軽いうつ状態だったように思うが、
のび太は1日も休むことなく登校した。










過去に出会ったたくさんの先生方、
素晴らしい先生も、思い出したくない先生も、
今ののび太の姿を想像できたでしょうか。







毎日、運動会練習のあとに
陸上練習にも参加しています。


先日の運動会では係りの責任者に立候補し、
運営を仕切って、
最後に全校生徒の前で結果発表をしました。




4歳で高機能自閉症と診断された時は
この子は一生、いわゆる「普通」の成長はしないだろうと
思っていました。

会話が出来ずコミュニケーションが取れなかったのび太は
特別な配慮なしでは生きて行けないと思ってました。

「のび太と会話が出来るようになりたいんです」

と、言葉の教室の初日に先生に
泣きながら訴えた私。






それが、自分の意思で係りに立候補したり、
全校生徒の前で発表したりするなんて。









パニクって自己否定感の塊だったあの時ののび太から
今のこの姿が想像できたでしょうか。




出来ない事、苦手な事は始めからしない子だったのに
苦手だった体育のちょっとした良い部分を
ほめていただいた事で自信がついて
スポーツ万能の子に混じって
陸上トレーニングをするようになるなんて
親から見ても驚きでいっぱいです。








それも全て、今まで関わってくださった
全ての方々のおかげなのだと思います。




良いことも悪い事も辛い事も悲しいことも
のび太は全てを吸収して成長しています。



母親の私は未だに
酷い仕打ちやいじめられたアレコレを
恨みながらしか生きて行けないけれど

のび太はそういう「辛い出来事」に
恨みの気持ちを残しません。

いえ、本当はあるのかもしれないけれど
決してそれを語りません。


そこに、人間としての本当の強さを感じます。



だからこそ、今ののび太があるのでしょう。








今日、のび太は12歳の誕生日を迎えました。




お父さんとお母さんを選んで産まれてくれた事に
心から感謝しています。




そして、
のび太の成長の陰にはたくさんの方々の
心と手があったことを忘れないで下さい。



他の子よりも一手間かかる子かもしれないけれど
その分、のび太に気持ちを寄せて下さった方々の
愛情がのび太を強く、優しくしてくれているのだと
思うのです。



これからの道のりも
決してたやすいものではないでしょう。


のび太のその人から愛されるキャラで
どんなに辛い時でも、
優しく手と心を寄せてくれる人がそばにいるでしょう。

その手と心をちゃんと感じ取り
感謝できる人になってください。




そして、今までのび太を支えてくれた周りの人たちに
今の自分を誇れるように生きてください。






運動会で全校生徒の前で発表するのび太の姿に
そんなことを思って胸が熱くなりました。







日に焼けてちょっとエラソウに

「今日のボク、どうだった?」

なんて聞いてくるのび太。






こんな普通の会話が出来るようになるなんて。

ひとつひとつの会話すら、夢のように思えます。




このブログで誕生日の記事を書くのも
なんと4度目ですが(驚!)
こんな風に成長するのび太を想像できませんでした。




本当にありがとう。


そして、12歳、心からおめでとう。



今の自分に誇りを持って生きてください。





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