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2010-02-08 (Mon)
のび太小学校では身体測定の時は
真冬でも体操着の半袖短パンで行う。

それは正しく体重を計測するため、
・・・だけではない。




のび太が幼稚園の時、
近所の小2の子が双子の友達を連れて
よく家の前の田んぼで虫取りなどをしていた。

しかし、その双子は遊び方がちょっと違う。

近所の子たちは採った虫をかごに入れて
家で大事にしたりしたものだが
その双子は捕まえた虫をその場ですぐに
持っていたカッターナイフでバラバラにしていた。

まあ、子供と言うものはそんな風にして
虫や昆虫を解剖のような真似事をしたりするものだが
その双子のやり方は子供らしくなかった。

私は直視したことはなかったが、
カッターナイフで目を突いたり、
子供の口から発するとは思えない罵声を
虫に叫びながら踏みつけたりする。

一緒に遊んでいる子たちも、ちょっと違和感を感じていた。




その双子が3年生になった時に、
「こいつ、昨日から俺達の弟になったんだ」
と、小1の子Aくんを連れてきた。

双子は元々、父親との3人暮らし。
父親の仕事は夜勤もあるらしく
夜にコンビニ弁当を買って食べ、
二人だけで過ごす事もあったらしい。


その父親が再婚したらしい。
再婚相手も子供を連れていた。
それがAくんだ。
また、父親と新しい母親との間に生まれたばかりの
赤ちゃんもいたらしく、
突然、3人家族が6人に増えた。


始めのうち、双子と一緒に遊んでいたAくんだったが
だんだんAくんの姿を見なくなってきた。

「Aくんは?」と尋ねると、双子は
「アイツはナマイキだからムカつく」と言う。

Aくんと同じクラスの子の親いわく、

Aくんはすごく成績が良いんだけどちょっと変な子で
授業中、突然叫んだり、パニックになったり、
ちょっと嫌な事があると教室から出て行ったり
してしまうらしいのだ。
「環境が変わって情緒不安定なのかもね」と
他の親達は思っていたらしいが
私は個人的にのび太に似た特長を感じていたので
もしかして少数派タイプの子かな?
などと思っていた。



ある日、Aくんと同じクラスの子のお母さんが
かがんだAくんの後ろの襟の奥の背中に
刃物で切ったかのような切り傷を見た。


ビックリしたそのお母さんは
担任に相談した。


そしてちょうど数日後の身体測定の時、担任は驚いた。

Aくんの腕や太ももや背中に青アザや
鋭いナイフで切ったと思われる切り傷が
無数にあったのだ。


学校から連絡を受けた児童相談所が動いた。

Aくんを保護した。


Aくんは双子の兄と父親に体罰を受けていたのだ。

「Aは勉強ばっかりやってるから頭がおかしい。
 すぐに狂ったように泣き叫ぶ。
 だからしつけのつもりで叩いている」

と父親は言ったらしい。

母親は「しつけは父親に任せている」と。


急に「父親」になった男に叩かれても
大好きなお母さんは見ているだけ、
何も言ってくれない。

Aくんの気持ちはどんなに悲しかっただろう。

「父親」に叩かれる痛みよりも
お母さんが助けてくれない心の痛みの方が
悲しかったに違いない。

そんな父親の様子を見て、父親の連れ子の双子も
Aくんを殴る蹴るをしていたらしい。

まるで虫に罵声を浴びせて踏みつけるように、
カッターナイフを虫に向けたように
人間のAくんにも・・・





児童相談所で何度も話し合い、
結局、両親は離婚し双子はそれまでどおりに
父親と暮らす。

母親は生まれたばかりの赤ちゃんと暮らす。

だけど、Aくんは自分には育てられない、
と言い出した。

「自分には手の負えない子供だ。
一緒に住んでも今度は自分が手を上げるかもしれない」


と言った。




結局、Aくんは養護施設に行く事になった。

この市内にも養護施設はあるのだが
親の近くの施設には入れられないため
(その後も何があるかわからないかららしい)
遠方の養護施設に行く事になった。



Aくんが発達障害の子かどうかは定かではないし、
たとえ発達障害でもそうじゃなくても
親から虐待を受けていい理由にはならない。

とにかくAくんは義理の父親とその子供たちに
ひどい暴行を受けていた。

それだけで情緒不安定になりパニックにもなるには
充分すぎる理由もある。

さらに実の母親は自分が暴行されている姿を見ても
何も言ってくれず助けてもくれず
結局、自分を捨てて、赤ちゃんだけ連れて
行ってしまった。


傷つかないはずがない。

心がボロボロにささくれてしまっても仕方が無い。




最近、似たような境遇の痛ましい事件を聞き、
Aくんを思い出した。










中1になってるはずのAくん、
ここよりももっと寒い土地でどうしているかな?



カマキリを捕まえて
「このカマのギザギザが何個あるんだろう?」
って一生懸命数えてたAくん。



Aくんみたいに、
そして最近の事件で亡くなった子のように
心が痛々しいまでに傷つく子が
もうこれ以上、いませんように。



大人、と呼ばれる私たちは
自分の子以外の子も守る義務がある。





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