2009-02-03 (Tue)
私の妹が子宮外妊娠で入院した。



なかなか子宝に恵まれず、不妊治療をしていたのだ。
だから、早い時期に子宮外妊娠が発見でき、
早く対処できたから事なきを得たけど、
そうでなければ命の危険もあるのが子宮外妊娠だ。



もちろん、子宮外妊娠だから
どうやっても産まれる事の出来ない命である。

その産まれる事の出来ない命と向き合いながら
自分の命も案じつつ、ただ様子を見るだけの入院。


結局、自然に流れてしまう形になったらしく、
手術をすることも無く、妹の命も体も傷つけることなく
その命は姿を消した。


自然に流れていくことで
母体を守ってくれた命の重み。











のび太の冬休みの宿題に

「『2分の1成人式』に向けて、産まれた時から一年ごとに
 成長の様子を親に取材する」

というのがありました。



思わず「えええええ~~~~~?!」と叫んでしまった私。


「忘れちゃったの?」


んなわけない!

忘れるどころか、1年分をたった2,3行にまとめる事の方が
難しいほど、エピソードが満載なんだから・・・(汗)



出産の時、1歳まで、そして1歳の頃、2歳の頃・・・


と、あふれんばかりのエピソードの中から
絞りに絞って話したことを、のび太がメモしていく。





最後に・・・


「親に話を聞いてみての感想」という欄。



「感想か~僕は『感想を書く』のが一番苦手なんだよな」


と、ぼやく。


それも涙目で。




読書感想文、行事の感想、社会科見学の感想・・・

どれもこれも、毎回、のび太を悩ませてきた。


書くと、読書感想文はあらすじのみの描写になるし、
行事や見学の感想も予定表を書いているように
なってしまう。


「自分がそのとき、どう思ったかを書くんだよ」
と、言っても、


「どう思ったか・・・って、わかんないよ」
ってことになる。



アスペタイプの人の中には文才に長けている人も
たくさんいて、
素晴らしい表現力の方たちも多いのだが、
のび太は全く苦手なタイプ。




「多分ね、先生達はこの2分の1成人式で
 みんなに『育ててくれた親に感謝してほしい』とか
 『命を大事にしてほしい』とかって思ってほしいんだよ。
 だから、そういう風なことを書いたら?」


「う~~~~~ん・・・・・」








・・・と、迷いに迷って、書き上げた「感想」・・・




「ぼくのお母さんはなかなか赤ちゃんができませんでした。
 子供って産まれるまでも産んで育てるのも
 ほんとうに大変なことなんだなあと思いました。
 命はとても大切なものです。
 ぼくは、これから一日一日を大切に生きていこうと
 思いました。」






じゅわ~~~ん・・・




「Mちゃん(私の妹)もなかなか赤ちゃんできないでしょ?
 去年、やっと初めていとこが出来たけど(義兄に第一子)
 赤ちゃんって簡単に出来るものじゃないんだよね~
 だから、大切に生きなくちゃって、思ったんだ。
 せっかく生まれてきたんだから。」





痛い・・・痛かった・・・


この宿題は私にとっても改めてのび太と向き合う機会になった。




妊娠したときから、1年1年たどって行く・・・


以前にも記事にしたけど
どの時期を思い返しても、笑顔ののび太しか思い返せない。


そんなはずは無いのだ。

だって、あれほど激しいパニックだらけの毎日に
私は毎日、泣いていた時期すらあったはず。

それなのに、どうしても笑顔ののび太しか思い出せない。




そう。

私は育てづらいパニックだらけののび太の子育てが
正直、楽しかったのだ。



だって、子供は授からないと思っていたのに
神様は何故か、突然、私にのび太を授けてくれた。



でも、その授かったのび太の子育てはハンパじゃなくて
辛くて私も散々泣いてたけど、
だけどこのユニークで型破りの子供ののび太が
可愛くて可愛くて仕方が無かったのだ。




「ああ、この子、自閉症だ」って
自分で調べてわかったときも、どこかでホッとしてた。


そして「アスペルガー症候群です」って診断されたときは
もっとホッとして、帰りにケーキを買って帰ったんだった。




のび太の障害にとやかく言われた時もショックだったけど、
その立ち向かっていく闘争本能に
何故か、ある意味、喜びみたいなものすら感じていた。





なんだろう?

不思議で仕方が無い。




すべては「のび太マジック」とでも言えるかもしれない。






命、とは、人の価値観すら変えてゆく。

その重み。




簡単に妊娠して、簡単に殺してしまう人もいる。

そんなニュースを見るたびに、のび太は、




「せっかく生まれてきたのに・・・」と言う。





兄弟もいないのび太。

いとこも10歳までいなかったのび太。




子供が授からないと思っていた私のところに
生まれてきてくれたのび太は、

きっと、魂の奥深いところで
命の重みを知って生まれてきたのかもしれない。










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