のびパパがそんなのび太のために、
こちらの分冊歴史雑誌を毎回買ってくれるのだ。

・・・で、これを集中して読んでいるのび太。
そんなもんだから、日本史については
大抵のことは知っている。
おそらく大学入試日本史レベルは超えているかと思われる。
年号なんかは当たり前のように
おそらく全てがのび太頭脳にインプットされており、
さらには 今、私がここで
「例」として何をあげればいいのか考えられないような知識を
のび太は覚えているのだ。
以前、記事にもしたが、(詳しくは

漢字に凝っていた時は、本屋で「漢字検定1級問題集」を
10分くらい立ち読みして帰ってきて、
本屋で見てきた1級の漢字の羅列を
いきなり、ノートにがーっと書き写したのび太。
地図を見るのも趣味であるのび太。
のび太県をはじめ、隣県の地図をお小遣いで買って
愛読している。

続いてるんだよ。
そこに道の駅の××ってところがあるんだよ」
・・・だいたい、国道は気をつけてチェックしてはいるものの
県道まで覚えている人はあまりいないでしょう。
・・・・・カーナビいらずの我が家なのだ・・・・・
一体、どうやって覚えているのだろう。
のび太は「カメラアイ」だと勝手に想像している。
3,4歳の頃は確かにカメラアイだったように思う。
カレンダーサバン風だった当時ののび太。
本屋に売っているカレンダーや手帳を見て、
カレンダーの仕組み、というか成り立ちを覚えたのび太。
で、聞いてみた。

あの分冊歴史雑誌で覚えてるの?」


すぐ覚えられるよね~すごいよね~」


なかなかいないんだから~」


頭の中に地図とか歴史の本のページとかが
そのまま残ってるの?」

地図は本のまま頭に出てくるよ。
◎市って考えると◎市が載っているページは○ページで~
ってすぐに思い出して、
で、そのページが頭に出てくる。」


のび太はうまく説明できないので、めんどくさくなると
すぐに「わかんなぁ~い」で片付ける。
私は完全に「聴覚優位」だった。
私は一度聞いたことはほとんど覚えている子だった。
だから授業中、先生が話していた言葉、一字一句、
きっちり覚えていた。
だから勉強などしなくても教科書など読まなくても
先生が話したことは全て覚えていた。
(しかしその能力は次第に衰えていったのは
社会生活に適応しなければ、と、
人としての生き方の方に脳細胞を費やしたせいだと
考えているのですが・・・)
しかし、のび太は完全に「視覚優位」な自閉である。
聞いただけではまったく頭に残らない。
最近では学校で宿題や大事な持ち物など
連絡帳に書かずに口頭で言われることが多いらしく、
忘れ物が多いのび太。
教科書に載っていないこと、先生が話しただけのこと、
実験結果などはよほどじゃなければ記憶に残らない。
おまけに今のテストには
「あなたの家で行っているエコロジーについて書きなさい」
なんて・・・
さらに、
「あなたの地域の伝統行事についてどう思いますか」
なんて・・・汗
「あなたの家」のことは教科書にもどこにも書いてない・・・
ましてや
「あなたはどう思うか」なんてのび太のキモチは
教科書に書いてないしね・・・
世の中 生きてくには、偏っていると生き難いのだ。
のび太のスゴイ能力を目の当たりにするとき、
その裏の「生き難さ」を憂いでしまう私も
「生き難い道のり」をたどって来た悲しさでしょうかね・・・
コメントありがとうございます。
のび太はいつでも何かに夢中になっていないと
逆に不安定になるのかもしれません。
「これを見ていると落ち着く」みたいな意味があるようですよ。
お母様、大変でしたね。
他人事ではありません。
どの家族にもありえることですからね。
また、高齢でなくても、
それこそ自分自身にも、明日何が起こるかわからない、
ってことを考えると、
いろいろ周りが慌てないように準備もしなくちゃ、
なんて考えることも。
実際にその当事者にならなければわからないこともたくさんあるけれど
やっぱり、いざ、というときに、
相手の気持ちも考えられる人間にならなければ、
と思うのですが・・・
「他人事はわからない」では済まない事も多々ある世の中。
せめて自分の家族の気持ちだけでも
汲み取ってあげたいな、
なんて思うのです。
・・・ちなみに、のび太、カレンダーサバンの能力は
薄れてきています・・・
・・・というか、本人いわく「わかんない」ですから
わかっていても言わないだけ?
う~ん・・・どうなんでしょうね~