穏やかに過ごして欲しい~
多くの親が自分の子供には
こんな風に将来の姿を願っているらしい。
…が、二十歳頃の私は
~平凡なんて普通なんてつまらない
波乱万丈、転がってぶつかって生きてこそ
私の生き方だ~
なあんて思っていた。
おかげさまで願いが叶い(?)
転がりぶつかり、
未だ荒波漂ってさまよっている気がする。
でも、だからこそ「生きている」実感もある。
だから、息子ののび太にも
平凡に穏やかに、なんて願わないよ。
生まれながらにして
ハンデを背負ってきたのび太。
もちろん、10歳にして
既に「平凡、穏やか」からは程遠いしね。
でもね、つらさや悲しさや痛みを
こんなに小さいうちから
感じながら生きてきた分、
いつかその分の喜びや幸せを
たくさん感じることが出来る心を
持っているはずだから。
お母さんはのび太の「生きていく力」を
信じているからね。
痛みや悲しみをぶつけられても
決して相手に同じ痛み、悲しみを
ぶつけたりしないのび太。
それをみんなはのび太の
「優しさ」と言うけれど
お母さんはのび太の「心の強さ」だと思っています。
そしてそんなのび太を
心から尊敬し、誇りに思っています。
のび太の行く道は
茨の道かも知れないけど
自分に自信を持って歩いて下さい。
お父さんとお母さんはいつでも
のび太の心に寄り添っているからね。
好きなように、自分の納得できるように
生きていってください。