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2010-09-03 (Fri)
のび太は今、
学校生活と受験勉強と陸上練習に一生懸命だ。


思えば、どれものび太には
縁の薄いものだと思っていた。



普通クラスで6年間、紆余曲折、悲喜こもごもはあったが
何とか過ごせている事を、
のび太が入学前の私には想像できなかった。

いつ、崩れてもいいように、万が一に備えて、
特別支援クラスが複数ある隣の学区の小学校に
入学させた方がいいのかも・・・

と、相談した事もある。





中学受験なんて、ありえなかった。

まあ、この土地は元々、受験で入学するような中学自体、
数年前まで無かったのだから、
考える余地などもなかったのだが、

私自身が、のび太は好きなことだけ、
興味のあることだけ好きなだけやって欲しい、
と思っていた。

苦手な事を無理矢理させるつもりなどなかったし、
自分が楽しい、興味がある、と思えることに
真剣に向き合うのび太の姿が好きだったし、
だから、それでいい、のび太はそのままでいい、
と思っていた。


それなのに、苦手なことばかりの適性検査の受験に
チャレンジしようとしているのび太。





また、ASならではの独特な動きののび太に
スポーツは向かないのだろうな、と思っていた。

しかし、先生方の一言で自信を持ったのび太は
学校代表として陸上選手に選ばれた。

本人も苦手に感じていたことに
わずかな才能を見出し引き出してくれ、
それに応えようと、精一杯、頑張るのび太。






どれひとつ、手を抜く事などない。


100%、いや、200%、気力体力を搾り出す。



見ている方が疲れるほどだ(笑)





ほどほどに、とか、自分のやれる範囲で、とか、
無理しない程度に、とか、

そういう、うまく世渡りする術などは知らない分、
オーバーワークになって息切れする事も多し(笑)


だけど、それものび太の生き方だ。







おやつのチョコレートとビスケットの
二択すら出来ずにパニクってたのび太が、
行く道、全て自ら決めて進んでいる。








発達障害であると診断されたときは
確かにホッとしたものの、

のび太の未来に思いを馳せる時、
真っ暗闇にしか見えないことも多々あった。




しかし、のび太は、その暗闇を、
自分で蹴散らして切り開いて行く。




自分が12歳の頃、
こんなに真剣に生きていただろうか。

真剣になれるものがあっただろうか。






色濃く生きる




陸上の朝練習に嬉々として走っていく後姿に
そんなことを思った朝です。











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