2010-08-31 (Tue)



「お母さん!またまた大変な事が起きたんだよ!」


と、C先生が毎週書いてくださる学級通信を出した。





簡単に言えば「いじめ」だ。

「なあんだ。そんなのよくあることでしょ?!」

と、思うだろう。


のび太も4年生までいじめられる側の人間だった。

だからといってクラスでそれを議題にして
話し合ってくれたり、
学級通信で問題にしてくれる担任は
それまでひとりもいなかった。

「子供同士ではよくあること」

「いざこざの中から学ぶ事もある」

「お母さんの心配し過ぎですよ」

「子供達はのび太くんのいじめのことも
 それほど意識していませんから」

「そういういざこざなんてあまりにも多すぎて
 一つ一つ対処していくなんて出来ません」

「子供同士のいざこざは『ケンカ両成敗』です。
 いじめる側もいじめられる側も悪いんです」


こんな風に言われ続けていた。

いじめられて傷つけられる側の心の傷に
ちゃんと向き合ってくれた担任はいなかった。



しかし、5年生になりC先生の担任になったとたん、
のび太へのいじめはなくなった。

詳しくは過去にも記事にしたので割愛するが

(一応、過去記事リンクしておきます
         →①こちらをクリック
          ②こちらもクリック  興味のある方はどうぞ)
C先生は小さないじめも嫌がらせも不公平な接し方も
絶対に許しません!と、
のび太のいじめを一掃してくれたのだ。



しかし、その後も何度かいじめは発覚した。

でも、そのたびにC先生は当事者だけの問題ではなく
学級としての問題として取り上げ、
クラス全体で話し合い、
それらを包み隠さず学級通信で報告してくださる。

というか、これが教育として当たり前のことなのだろうが
こういう事をしてくれる教師は、
残念ながら余りいない。

だから、とても新鮮に心に響いてしまうし、
いじめで心がボロボロになったことのあるのび太を
安心して送り出せるのだ。



学級通信によると、



①不平等な接し方をされる側

②不平等な接し方をする側

③気づかない・見て見ぬ振り・わかっているが何もできない



3つの中から正直に自分の位置を明確にして話し合った。

「どんなことが起きていたのか」を明らかにしたことで
それが確実に「いじめ」であることを確認し、

さらに、再びこのような事が起きないように
自分はどうして行くのかをひとりずつ確認しました。

ということである。



実際の学級通信の内容はもっと詳細に渡って
「どんないじめが起きていたのか」
「今後、自分はどうするか」について出た発言が
たくさん明記されていました。






読んでいて悲しくなった。

のび太のいじめがフラッシュバックされてきた。

涙が出てきた。


のび太の話によると今回のいじめの対象になった子は
女の子だったが、
いじめる側に女の子がたくさんいた、とのこと。

のび太はそれが驚いたらしい。




「のび太は①②③のどこの位置?」

「ボクは③」

「③の中でもいろいろあるけどどれ?」

「ボクは『気づかない』」

「(笑)・・・だろうね~・・・」

「ボクさ、ホントにそういうことが起きてたなんて
 全然、わかんなかったんだよね」

「そうだろうね~のび太は自分の事で精一杯でしょ?」

「そうかも。」



のび太は本当に周りの事はほとんど気づいていないのだろう。

ASならではだがそれはそれで考えものだ。




「のび太は②の不平等な接し方をする側になった事はないよね?」

「ないよ~」

「そうだよね。お母さんはのび太を信じてるから
 ②の側になる事はないと思ってるよ。
 のび太は①の側でずっとつらい思いをしてきたんだから
 絶対に②の方になってはいけないんだからね。
 いじめられている人の気持ちが一番わかるでしょ?
 そういう人の見方になってあげないといけないんだよ」

「うん、だけど、気が付かないんだよ」

「気づいたらでいいよ。
 自分がされて嫌だったことを他の人に向けたら
 お母さん、絶対に絶対に許さないからね」

「わかってるよ。でも、気づかないんだよ。
 どうしてみんな周りの人のことも気づくんだろう?」


「う~ん・・・意識するかしないかの差かな~?」




なぁ~んて言ってみたけど、のび太に周りの様子も意識しろ!
というのはなかなか難しいかもしれない。






まあ、のび太が周りの事は意識できない事はさておき、
「いじめへの担任としての対処方法」として
記録しておきたいと思って記事にした。



発達障害があるとかないとかそういうことは無関係だ。

どんな場合も「いじめ」「嫌がらせ」は許さない!
という大人側(担任)の一貫した毅然とした態度が
一番大事なのだ。

のび太が4年生まで教師達から言われてきた、
上記の「面倒な事からのかわし文句」を
同じように言われてきた人たちはたくさんいるだろう。

だけど絶対に解決にはならない。

大人が当たり障りのない変な大人目線で見ているから
いじめられる側の子供達はますます傷を深くするだけだ。

そしてその傷は一生消えない。

いじめている側はもちろん「加害者」だが
そういう大人たちも「加害者」だ。

子供達より罪は大きいのだ。





こういうことは子供達の間では良くある事だろう。

しかし、明らかになるたびにC先生の対処で
100%改善されているのだ。





事なかれ対処で傷ついた子供の心を放置している大人に
是非、伝えたいと思う。



あなたはいじめの加害者だ。

解決できる教師もいるのに解決できない、
しようとしないこと自体が
いじめている子供より大きな罪を犯している。

傷ついた心の傷は一生消えない。

そして、何もしてくれなかった大人のことを
一生、忘れない。













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| 小学校 | コメント(2) |
2010-08-27 (Fri)
「やっぱり塾に行く」



と、言い出したのび太。



9月から中高一貫校受験の特訓クラスが
日曜日に開講されるというのだ。




「どうする?面接の練習もあるってよ。
 日曜に新しく始まるんだったらいいんじゃない?」


勉強に関しては何とか家でもできるが
面接だけはどうにもならない。

担任のC先生も
「のび太くん、面接だけでも入試前に
 経験できると良いんだけど。
 塾であるんだったらその部分だけでも
 経験させてもらえたらね~」

と、おっしゃってた。



そりゃそうだ。

初体験が苦手で、さらにのび太は
やはり「言葉」に関しては心配が尽きない。

緊張すれば限りなくどもるし、
「えっとえっと、なんて言ったらいいかわからないよ~」
が口癖ののび太。

C先生が心配して下さるのもわかるし、
私だって何より心配だ(笑)


で、ちょうど、9月開講だし勧めてみたら、





「やっぱり塾に行く」と。






「勉強もやっぱり心配だし、
 日曜だったら暇だし、行ってみる」






あれほど、塾を拒んでいたのだが
決心したのび太。











「のび太、音楽教室、せめて受験が終わるまで
 休んでみたら良いんじゃない?」

そう提案したのは夏休み前だ。


来週から陸上練習も始まる。

春の陸上練習の時はまだ受験勉強をしていなかった。

それでも、練習して帰ってきて宿題するのさえ
ヘロヘロだった。


今回はそれに受験勉強もプラスされる。


さらに音楽教室の練習。

秋には作曲のコンクールもあるし、
年を越したら発表会の練習も始まるのだ。


どう考えてものび太にはいっぱいいっぱいだろう。


そして、ある程度、スケジュール調整してあげないと
のび太はこのままの状態で突き進んで
大パニックになりかねない。

精神的に追い詰められて爆発しかねない。



学校行事や受験は今、頑張らなければいけないことだけど
音楽は、今、休んで、気持ちの余裕が出来たら
いつでも再開できるのだ。

第一、音楽は楽しく心のゆとりを持ってやって欲しい、
急がし紛れに何となく続けて欲しくない、
それは私が講師をしていた時も
生徒達に話していたことだ。

「音楽教室に来るのがツライとかイヤだと
 思うようになったら、しばらく休会したほうがいい。
 親に言えないのであれば先生から言ってあげるから
 そういう時は相談してください」と。


あくまでも習い事である。学校の勉強とは違うのだ。

心の余裕がなければ音楽は絶対に上達しないし
いい演奏も出来ない。





しかし、のび太は「もう少し頑張る」と続けてきたのは、
一年生から一緒にやってきたMちゃんが気になっていたのだ。

グループレッスンだったがずっと二人でやってきた。

お互いに「お互いがいるから頑張れる」と
アンサンブルで音が重なる快感を共有してきた。

途中で他のクラスと合併したりもあったが、
現在は二人きり。

もし自分がやめたらMちゃんに申し訳ない、
という思いがのび太にはあった。

これが5,6人のクラスだったら心置きなく
休む事も出来ただろうに、
二人クラスという点がのび太を悩ませた。


確かにのび太の気持ちもわかる。

自分の事だけではなく、Mちゃんのことを考えて
悩む気持ちが出てきたと言う事は成長だ。


だけど、実際問題、まず「己の心配をせよ!」
と言った状況なのだ。





新学期が始まり、いよいよ忙しくなってきた。

受験勉強で精一杯で音楽教室の練習など
物理的にも精神的にもする余裕はどこにもない。

これに来週から陸上練習がプラス・・・



「どうする?音楽教室、続けられそう?」

と聞いてみた。





「う~ん、やっぱり、無理だなって思ってきた。
 受験が終わるまで休む」




迷いに迷って決断したのび太。





昨日、レッスンだったので先生とMちゃんに伝えた。


さすがに涙してしまったのび太。



そう。

音楽は大好きなのだ。

出来ればずっと続けたかった。

だけど、今の自分には音楽を楽しめる余裕がない。



それは担当の先生も最近、薄々、
「感じていましたよ~」と仰っていた。



そして、Mちゃんは他のクラスに移動可能で、
さらにそちらのクラスには
仲良しのお友達もいるようで逆に喜んでいて
心配していた部分も丸く収まった。




「また、やりたくなったらいつでも戻ってきてね!
 待ってるよ!」





そう言われて、のび太はまた、涙をぬぐった。








帰りの車の中で、


「ボク、うんと頑張って勉強して
 絶対にP中学校に合格するよ!」


と、決意も新たにしたのび太。




そして、




「音楽教室のこと、考えなくて良くなったら
 すごく気持ちが楽になった。
 だから、受験勉強、がんばれそう。
 あと、陸上も。」







のび太みたいなタイプは、全てを抱え込んで
自滅するタイプだ。


だからこそ、周りである程度、
身辺整理をしてあげないといけないと思う。







受験する事も自分で決断したのび太。


そして、塾に通う事、音楽教室を休む事を
決断したのび太。




人生と言うものは、なんとたくさんの岐路に
次々と立たされるものだろう。




だけど、いくつにも分かれた道を選んで進むとき、
少しずつ、成長できるのかもしれないな。



などと、我が子の決断に思うのだ。











| のび太のあれこれ | コメント(2) |
2010-08-25 (Wed)
6年生の男子ともなると
母親の買い物なんかに付いてきてはくれない。


まあ、いつまでもついて来られても困るが(笑)
正直、ちと寂しかったりする(笑)



ある日、本屋にも行きたいから一緒に行く!と言い、
ついて来た。



本屋で相変わらず、地図やらを物色し、スーパーへ。



まあ、付いて来る、と言っても、
ベッタリ私の後を金魚のフンみたいにくっつく訳じゃなく、
どこかにフラフラ勝手気ままに散策しているのだ。



で、こういう時の行動で昔から変わらないのが、






商品を整頓してしまう、

いや、整頓せずにはいられないらしいのだ。




手前に隙間があれば後ろから手前に移動させ、
なおかつ、ラベルが正面を向くように
全ての向きを変えるのだ。

ペットボトル、ドレッシング、醤油など
ボトルタイプが特に気になるらしい(笑)


あと、たまにお菓子売場に菓子パンなど
放り込んだように場違いに置いてあることがあるが
そういうのも気になっちゃうらしく
「もう!なんでこんな所に置いてあるんだ!?」
とか、ブツブツ言いながら
所定の場所に戻しに行ってるのび太(笑)



スーパーの商品はあるべき場所に正しい状態で
整然と陳列していて欲しい…


ただ、それだけのこだわりだ。

これは幼児期から変わらない。



幼い頃、ウルトラマンや仮面ライダーの人形は
「ボーリングのピンの様に並べるもの」だったのび太は
他の子が遊びに来てウルトラマンと怪獣を戦わせたりして
ある意味「正しい遊び方」をしているとパニクってた(笑)

並べてあるのに勝手に動かすな~!
と言う事だったらしい。

当時は言葉がおぼつかなくただただパニくってたが
のび太の遊び方は「並べる」ことだった。



トミカのパーキングも、然り。

普通は立体駐車場に運び入れて屋上から地上に続く
螺旋のスロープをグルグル走らせて遊ぶのだが、

のび太はスロープにありったけのトミカを
玉突き事故状態で数珠繋ぎに並べてるだけ。

他の子がちょっとでも動かしたらパニクリ(笑)







そうそう、この頃からスーパーでも
正しく陳列して歩いていたもんなぁ。








相変わらずなのび太にちょっと笑った夏休みの出来事でした。










しかし・・・・・




どーして自分の部屋の本やらは
正しく陳列する気がないのだろうか?!




部屋に関しては、あの乱雑で雑然と散らかった状態が
のび太にとっての「正しい並び方」なのかもしれない(笑)












| 幼児期ののび太 | コメント(1) |
2010-08-23 (Mon)
「丁寧に書いたもん!!!!!」

「どこが丁寧なんじゃ~~~!
 これじゃあ内容が良くても何書いてあるのか
 解読できないだろーがぁ~!!!」











毎度のように繰り返される我が家の受験勉強のひとコマ。

のび太はとにかく、字が汚い(爆)

先日の某出版社の模試の答案でも
あまりの字の乱雑さに文字自体を訂正される箇所が
計5箇所・・・(汗)

これで、どれだけ乱雑に殴り書いているか、
想像できるでしょう。




「まず、文字を丁寧に書くこと。
 それが読んでいただく人への礼儀でもあります」

以前、担任の先生にも言われた一言。




これだけ言われても直せないならしょうがない。

いづれ、のび太はこの乱雑な文字のせいで
痛い目に遭わなければ丁寧に書こうなんて
心から思うことはないのだろう・・・


と、思っていた。




しかし、その「痛い目」が受験では
笑い事じゃすまないし(汗)









しかし、冷静に考えてみた。

のび太は決して字が下手ではないのだ。

いつも書写コンクールで金賞以上の賞を頂くし。




それにそれに、不思議な事に、というか、
意識の違いなのだろうが、
自分の趣味のことを書いているノートの文字は
別人格か?!と思うほど、細かく丁寧で綺麗な文字を書く。


つまり、好きな事は丁寧にこなすが、
それ以外の事はさっさと終わらせたい。

だから、急いで書きなぐってしまうので
乱雑で汚い文字になるのだろう。






で、改めて「丁寧に書け」と言う伝え方も
変えてみようと思った。






「ゆっくり正しい文字を書いてください。
 カッチリした文字を書かないと
 減点されて大損します。
 減点されたために不合格になりかねない」



「カッチリした文字・・・?」



「そう。ふにゃふにゃした文字ではなく
 カッチリした文字で正しく書いてください」


「ふぅ~ん・・・なるほどね」








おおお!
こちらの伝え方ひとつでちゃんと理解できるのだな!

やっぱりASタイプには同じことを伝えるのでも
伝わらない時は方向性を変えてみるのが
一番なんだなぁ~・・・





などと、あれこれひとりで納得していた。











・・・・・で、そのあと、模試の作文を書いて持ってきた。






おおお・・・そうそう!

これでしょ?!のび太!

丁寧でしっかりした文字じゃないの~

うんうん・・・・・いいぞいいぞ~







・・・と、読み進めていけば行くほどに
いつもどおりの乱雑な文字に崩れていくぅぅぅ・・・





ああ・・・


気を抜くと簡単に文字もグチャグチャに乱れるのね(爆)









まだしばらく、

「丁寧に書け~」「書いたもんっ!!!」の応酬は
続くのだろうなぁ・・・





はぁぁぁぁぅ・・・・・

















| 発達障害児公立中高一貫校を目指す受験 | コメント(0) |
2010-08-19 (Thu)
のび太の公立中高一貫校の受験勉強を見てきて、
親子であるひとつの結論、というか、
悟った事がある。



それは




「相手の求める答えにこちらが沿って答えること」


である。






「なあんだ、そんなの当たり前ジャン!」

と、皆さん、お思いでしょう。





しかし、公立中高一貫校の入試問題は
普通に学校で行われているテストとは全く違う。

つまり、「次の計算をしなさい」とか
「漢字を書け」とか
「次の選択肢から選びなさい」
といった、答えがひとつしかない問題ではないのだ。


「次の文章を読んであなたの考えを○字以内で書きなさい」

「お年寄りに優しい街づくりを進めるために
 具体策を考えてひとつ書きなさい」

「何故、レジ袋を使わないように呼びかけられているか、
 資料をもとにしてあなたの考えを書きなさい」

「○○に関する標語を○字以内で作り、
 その標語にこめたあなたの気持ちを書きなさい」


こんな問題が多いのだ。


要するに、正解、というものはひとつではない。

というか、正解はない、とも言えるし、
不正解はない、と言っても過言ではない。


出題する側が何を答えさせたいか、
どんな風に答えるのを望んでいるか、
それを察して答えるのがベストだと考えた。




例えば、

「高齢者福祉施設でボランティア活動をします。
 その際にシンボルマークを服につけることにしました。
 『お手伝いします』をキーワードとしたシンボルマークを
 書きなさい。またそのマークを書いた理由も
 説明しなさい」

と言う問題。

解答例として、「お年寄りが乗った車椅子を押している」
マークがあり、理由として、
「人はお互い支えあって生きているので、
 二人の人物を描き、車椅子を押している姿を
 デザインしました」
と、なっている。



これに対してのび太の解答は、シンボルマークに
両腕をガッツポーズした人をひとり、描き、
「力を振り絞ってお手伝いします!という
 意味を込めた」
と書いている。




ガッツポーズ・・・

これを見て、爆笑したワタシ。

ナイスな発想である!



しかしだ!

このガッツポーズを見て「ボランティア活動しています」
と言う風に思うだろうか?

どう見ても、引越し業者かスポーツジムのマークだ(笑)

25点満点のこの問題、一体、ガッツポーズで
何点もらえるのだろうか?




・・・と思ったときに、出題側の意図を考えるべきなのだ。

ボランティア活動。

つまり無償の奉仕活動という弱者への配慮や優しさを
どう表現するか、と言う事だろう。



つまり、社会生活でどれだけいろんなことに
関心を寄せているか、
そしてそれを表現できる力があるか、
それを求めているのだろう。

だったら、その求めに応じた答えを書かねばならない。

それは、本来、のび太の考えとは異なるとしても
求められている「正解」に近いところへ
のび太が歩み寄っていかなければいけないのだと思う。




それを、のび太も感じているようで、


「ボクはこう思うんだけど、きっと違うよね。
 こういうことを答えるんじゃないよね。
 違うっていうのはわかるけど、
 でも、どんな風に答えたら良いのかはわかんない。
 『あなたの考えを』って言われたらこれだけど、
 きっと、他の人たちはボクみたいには
 思っていないんだよね」





この「悟り」は、悲しい悟りでもある。

受験勉強で改めて、

「自分は大多数の人々とは考え方が違う」

という事を突きつけられているのだ。





しかし、いい機会だと思うし、
いい経験だとも思う。


発達障害者、特に知的な遅れのないASタイプにとっては
人生で絶対に「悟る」時が来るし、
それで己を知ることでもあるのだから。




親としてはなんというか、切なくも感じるが。




しかし、のび太は今日も受験勉強をしつつ、
自分のあり方も学ぶ日々である。












| 発達障害児公立中高一貫校を目指す受験 | コメント(0) |
2010-08-17 (Tue)
先日、某、模試を受けたのび太。



成績としてはまあまあだが、
全国規模の大手出版社の模試で
志望校ごとに順位も出るのだが
田舎の学校なので志望人数自体が少なく
当てにはならない。






その中で、「作文」。



「事実関係の記述だけではなく、
 相手の気持ち、自分の気持ち、
 相手と気持ちや考えを理解しあうことについて
 自分の考えをまとめると良いでしょう」


という評価。



読んでみると確かにのび太の書いた文章は

「~~しました。~~しました。~~した時、~~しました。
 ~~なので~~です。~~は~~だと思います」


の、繰り返しだ(笑)






「のび太、『気持ち』だよ!
 のび太がどう思ったか、感じたか、
 相手がどんな風に思うか想像する事、
 そういう事を書いていかないと
 いい点数が望めないって言う事だよ」



と、言ってみた。




「気持ちってわかんないよね~
 自分の気持ちもよくわからないのに
 相手の気持ちを想像して書く、って
 難しすぎるぅ~~~!」




ごもっとも。





私は幼い頃から、人の顔色やちょっとした動作で
人の心を妄想して生きてきた。

「お前はおかしい」「普通はそうじゃない」
と、言われ続けて育った私の自己防衛方法のひとつだった。

要らぬ妄想をして余計におかしなことになることも
しょっちゅうだったが、
とにかく周りの様子を伺ってばかりで
結局、自分の気持ちはどこにもなかった。

そんなものだから、作文を書いても
「~~と思った。きっと○○さんは~~と思っただろう。
 私は~~と感じるが~~というのは~~と思われるだろう」

なんていう、まどろっこしい文章ばかり書いていた。




それとは対照的のび太は「~~と思う」という記述は
本当に少ない。


事実だけをつらつら書き並べる記録日記みたいだ。







中高一貫校入試問題は本当に面白くもあり、難しいが、
なんといってものび太にとっての難関は
この「作文」である。

「作文」以外でも
「あなたの考えを書きなさい」
「理由を○字以内で書きなさい」
「~~が~~になる理由を説明しなさい」

という、長文記述式の解答を求められる問題がほとんどだ。



はっきり言ってのび太が一番、
生きていく上で困難をきたしている事柄が
入試問題になっていると言うこと(笑)



その中でも「気持ち」という形のない、
漠然としたものを「想像する」という、
人としてのレベルまで試されるような問題に
四苦八苦している。






「気持ちかぁ~・・・はぁぁぁ・・・」





自分で決めた受験で、

「気持ちを表現する」
「相手の気持ちを察する」と言う、

AS系人間にはハードルの高い項目に
頭を悩ませるのび太。




なんというか・・・





のび太が悩む姿に



「修行」という言葉が浮かんできた(笑)










| 発達障害児公立中高一貫校を目指す受験 | コメント(4) |
2010-08-10 (Tue)
先日、担任のC先生と面談がありました。



「のび太くんはとても明るくてみんなから信頼されています。
 仕事に対する責任感が本当に強くて
 みんな、一目置いていますよ。」


以前から言われていたが相変わらずなのび太。

これもASタイプならではの
「決まりきった事はしっかりやらねば気がすまない」
部分だろうが、そればかりではないだろうとも思う。



「それに、お友達関係も大分、いい感じです。
 ひとりで過ごす事もありますが、
 誘ったり誘われたりして休み時間に遊んだり、
 お友達に『ドッヂボール、うまくなったね』って
 言われたりして、近すぎず遠からずの
 いい関係を保っているようです」



のび太は相変わらず、放課後遊ぶ事はない。

しかし、学校生活で友達関係がうまくいっていることは
想像できる。

本当に安心して学校に送り出せている。


それもこれもC先生の配慮のおかげだと思う。







「それから、P中学(のび太の志望校)受験の件ですが、
 のび太くんは学校の成績から言えば
 全く問題ありません。
 自信を持っていいと思います。
 ただ、中高一貫校は入試問題が独特なので
 その傾向に慣れていかなければ、と思います。
 先日やったテストが中高一貫校入試問題に近い内容でしたが
 (聞き取り問題と資料を見て答える問題)
 のび太くんにしては『あらら?』って点数で(笑)
 だからそこを頑張っていけばいいかな、と思います」



そうそう。

記事にもしたけどのび太はあのふたつのテストで
結構ガックリきて、でも、そのおかげで
ヤル気にもなったのだ。





「塾に行かせているだけで安心して自分の子がどの程度なのか、
 全くわからない親御さんもいますから、
 家でお父さんお母さんと勉強するというのは
 とても良い事だと思いますよ。
 お母さん方は大変だと思いますけど(笑)」


そうなのだ。

はっきり言って私が毎日、勉強のノルマを決めて
丸付けして間違いを解説してもう一度させる、
というのは、ツライ(笑)


でも、のび太本人が 塾には行かないで家で勉強したい、
と言うので、無理矢理いかせるわけにも行かないし。








「ただ心配なのは面接ですね~
 面接だけは傾向とかもあるし、
 家とか学校では経験できないし、
 のび太くんはやっぱり『こういう面接がある』っていう
 経験をちょっとでもしておいたほうが良いから
 少しの間だけでも塾に行ってみるといいかもね~
 面接だけでも塾で経験させてくれないのかしらね」







・・・・・ホントにそうである。




忘れていたわけではないが、
面接については頭の中で後回しになっていた。










面接・・・・・



想像しただけでも笑える(爆笑)










おおお・・・やっぱり、経験しておいた方がよかろう・・・









面接・・・・・






爆笑の渦にしてしまいかねないよな・・・(笑)









| 小学校 | コメント(0) |
2010-08-06 (Fri)
公立中高一貫校の受験勉強は難しいが面白い。


例えば、


「A子さんの家におじいさんとおばあさんが来ます。
 おじいさんは足が不自由なので車椅子で生活しています。
 A子さんは午後5時に二人を駅まで迎えに行きます。
 駅からA子さんの家まで4種類のコースがありますが
 お母さんから『帰りはDコースで帰る様に』
 と言われました。

 お母さんが他の3つのコースを進めなかった理由を
 書きなさい」

・Aコースは踏切が2箇所

・Bコースは丘の上の住宅地を通る

・Cコースは商店街で事故も多い


と言う風な答えが一例だ。




それがのび太はCコースの答えで、






「A子さんが商店街に寄り道してしまうから」






(爆笑)





これはこれで正解にしたいワタシ。


正解じゃないのか?!








また、こんな問題も。


「体の不自由な人のための駐車場の写真があり、
 真ん中にカラーコーンが置いてある。

 このカラーコーンが置いてあることについて
 クラスで話し合ったところ
 賛成と反対に意見が分かれました。

 あなたの意見はどちらですか。
 その理由も書きなさい。」




のび太の回答・・・



「反対。
 目の不自由な人が使う時に
 カラーコーンを除けるのが大変だから。」







え?


目の不自由な人が運転してくるのか?






「のび太、目の不自由な人が運転してくるの?」


「うん。目の不自由な人がいちいちコーンを動かすの、
 大変でしょ?」


「ああ、大変だね、確かに。
 だけど、目の不自由な人、運転するの?」


「え?しないの?」


「え?運転するの?」


「えええ?!わかんないよぉ~~~!!!」


「じゃあのび太、目をつぶったまま自転車運転できる?」


「・・・・・あ、無理」


「目の不自由な人は車、運転できる?」


「できなかったんだ~!」


「だって、危険でしょ?」


「知らなかった~!」








これ、マジメな話。



想像力の欠如、とは、まさにこういうことなのだろう。







中高一貫校の入試問題は正解がひとつじゃない。

どんな考えを持っているか、
そしてその考えをきちんとまとめて表現できるか、という
評価をされる問題が多い。





ちょっと面白い視点と感性がどんな風に評価されるのか、

「面白い!独創的!」と思ってもらえるのか、

確かにちょっと偏った視点ではあるけれど
いい方向に向かっていけるように
舵取りするのも大変だけど(笑)

















| 発達障害児公立中高一貫校を目指す受験 | コメント(2) |
2010-08-04 (Wed)
ご無沙汰しておりました。

1週間ぶりです。





夏休み、何かといろいろ忙しくしておりました。






年に一度の旅行に行ってきまして、
晴れ男(のび太&のびパパ)が二人いるので
今まで旅行やら出かけるときに雨に降られる事など
全くなかったのですが
今年、初めて大雨に降られました。

で、予定も多々、狂ってしまったのですが
それでもパニくることなく、
逆に「そういうこともあるさ!」と言い聞かせられて(笑)
のび太の成長を感じました。



旅行先は那須、日光など。

那須のペンションに泊まり、
のび太がどうしても行きたかった日光東照宮やらに
行って来ました。



のび太の日光東照宮に関するうんちくを聞きながら、
長い長い階段を上り下り(汗)


虚弱体質の私は(笑)ヘロヘロになりながら

「へえ~ほお~そうなんだ~」と
相槌を打つのが精一杯(笑)


のび太は日光の神社で絵馬に合格祈願を書いて
かなり長い間、手を合わせておりました(笑)


ここまできたら神頼み(笑)






日光を歩いている最中に小雨は降っていたのですが
昼食をとっている間にゲリラ風の大雨に(驚!)



午後の予定が丸つぶれでしたが
大満足の旅行でした。








で、私は未だに体中の筋肉疲労と夏バテとのダブルパンチ。




思うように体が動きません・・・





パソコン開く元気もなく、過ごしていましたよ(笑)






皆様も体調には気をつけてくださいね。






のび太は帰ってきた次の日から
午前はプール、午後は勉強と、
見ているだけで疲れちゃいそうなハードな日々。





暑い夏、そして、アツイ男です。









| のび太のあれこれ | コメント(2) |