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2008-04-28 (Mon)
最近、生意気な口をきくようになったのび太。

「この前○○って言ったよね?」

「知ーらんぺ~!」(この抑揚がムカつく)


またある日、

「のび太、ちっちゃい時、
 ○○したんだよ~覚えてる?」

「はぁ~何それぇ
 覚えてるわけないしぃ」(どうしてそのムカつく抑揚なの?)

またまたある日、

「のび太、○○なんだからね!」

「知ってますぅだぁ

「知ってるだけじゃダメなんだよ!ちゃんとやらないと・・・」

「だぁーかぁーらぁー!わかってるって言ってるでしょ~






くぅぅぅぅ~!!!!!むかぁ~!!!!!!!!

なんてナマイキな口のきき方?!




あるとき、あまりにも度を越したナマイキ口調に
私の怒りは爆発した。


「どうして最近そういうナマイキな言い方ばっかりなの?!
 いい加減にしろ!!!」

「・・・ぅ・・・ぁ・・・ごめんなさい・・・」



そう。
のび太は叱責や強く主張されることにめっちゃ弱い。

たとえば、のび太が「盗みはいけない」と
もっともな事を言ったことに対し、
「違う!盗んでもいいんだ!」と強く主張されたら、
きっとのび太はそのときから
「盗みはいいこと」と主張しだすかもしれない。


それほど打たれ弱いのだ。

だから叱るときにも頭ごなしに叱っては、
気持ちが萎縮してしまうだけなのだ。

何故いけないことなのか、
ちゃんと説明しなければ叱る意味はない。

はぁ~・・・冷静に説明せよ!母として・・・。


「あのね、のび太がお母さんに何か聞いた時、
 お母さんが『はぁ~何それ知るわけないし』
 って言ったら、どんな気持ちかな?」

「嫌な気持ちになるのかな?」

「そりゃ、なるでしょう?
 じゃあ、お友達に言われたらどんな気持ち?」

「言われたこと、ある」

「どんな気持ちだった?」

「わかんない。
 別に嫌な気持ちにはならなかった。」

「え?」

「だって、みんなこんな風に話してるし・・・」



そうなのだ。

のび太があんな受け答えをするのは
お友達の真似でしかないのだ。

みんなお互いにあんな感じの冷たいナマイキな言い方で
会話しているんだ。

ま、そういうお年頃だし、仕方がない。

そういう言い方をして、嫌な気持ちになったり、
嫌な気持ちにさせたりして、
学習して成長していくんだと思う。

ただ、のび太はあんな冷たい言い方をされても
特に嫌な気持ちにはならないのだ。

だから、相手に言ったときに相手がどう思うかも、
理解できないかもしれない。

だったら、家族が教えていかなければいけないだろう。



しかし・・・



あああ・・・

のび太が、あの、1年生くらいまでろくに会話も出来なかったのび太が・・・

たどたどしい話し方で、
いつまでも幼い雰囲気をかもし出していたのび太が・・・


イッチョ前に生意気な口をきいている・・・



これはある意味、成長段階として喜ぶべきか、
それとも嘆くべきか・・・


母の気持ちも揺れるのであった。









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| のび太のあれこれ | コメント(16) |
2008-04-25 (Fri)
昨日、家庭訪問を終えてホッと一息の私。

やっぱり6月末から産休に入ります・・・とのこと。

「のび太くんにだけは、ちゃんとはっきり、
 6月末から先生が休むことを伝えておかなければ、と
 思っていました。」

と、言ってくださって、
ちゃんとのび太の特性のことも理解していただいていることに
とてもうれしく思いました。

「今はのび太さん、お友達とも特に問題なく、
 関わりあっているようです。」

「一度、お友達が『のび太くんが大変』って呼びにきてくれて、
 そしたら、のび太さん、涙目で『足がつった~』って。
 でも『自分で治せるから大丈夫』って、
 自分でちゃんと対処していました。
 パニックになるかな?って心配したんですが、
 自分で落ち着いて対処していたので、すごいなぁ~と、
 感心しました。」

「とっても元気ですよ~
 なかなかいい味、出しています。
 数を数えながら犬になったりしていますよ~



・・・・・え?それって、あのお笑い芸人さんの真似・・・?

「でも、あれって難しいですよね~
 3の倍数とか5の倍数とか、ちゃんと理解していないと
 できませんからね~」

・・・・・誉められたのか?喜んでいいのか?





とても明るい先生で、
3ヶ月で職場復帰した私の話を、
食い入るように聞いていた先生・・・。

まるで産婦人科で知り合ったママ友達みたいな
「妊娠話」で盛り上がった私たち。



そして、帰るとき我が家から車を出すときに、
バックで、バキバキ~!と音をさせて電柱に車をぶつけて、
ちょっとバンパーに隙間を開けちゃった先生・・・

「あ~!!反対側ばっかり気にしていて、
 こっち側、見てなかった~!
 大丈夫です~これくらい!
 のび太くん!このこと、みんなに内緒だよ~!!!」

と、叫んで帰っていきました。





先生・・・

とっても面白かったです・・・


復帰したら、また、担任して欲しいです。

是非・・・


| 小学校 | コメント(10) |
2008-04-22 (Tue)
この記事は前回の続きです。
そちらをご覧になってから読んでくださいね。







何故、昨日の記事のような、
昔の出来事を思い出したかというと・・・・・



実は、ある人にこんなことを言われました。




「障害があるんだから、やっぱりなるべく将来、楽なように、
今のうちに頑張って受験のある中学校に入った方がいいんじゃないか?
のび太くん、勉強好きみたいだし、
好きなうちに頑張らせて、中学入試突破すれば
高校受験しないで楽できるじゃない?」



実はのび太にも以前、聞いたことがあった。

「中学受験、してみたい?」

「ボクはみんなと一緒にのび太中学校(公立)に行く。
 ボクは好きな勉強だけやりたいんだ。
 今は漢字と好きな算数と歴史だけが好きだから
 ほかの勉強まではしたくない。
 高校に入るときはみんなと一緒に受験勉強する」

と。

実際は文字にするほど流暢ではなく、
相変わらずたどたどしく年齢の割には幼い話し方で
正確には どもったり、つかえたり、
いい間違えたりしながらの返事でしたが、
のび太にしては、とても論理的でしっかりした文章で語った。


それで、中学受験を勧めるある人に、
そののび太の言葉を代弁し、
さらに私たち親も、のび太の考えを尊重したいと
話した。

しかし、中学受験を勧めるある人は、

「のび太くんの言い分は所詮、子供の言い分。
障害があるんだし親がしっかり導かないでどうするの?!」

と・・・。


えええ?

子供の言い分って尊重されないんですか?

障害があるからって、本人の意思に反して、
何かを強要したりしていいもんだろうか?


違う!

そんなのおかしい!


「私たち(夫婦)は、のび太が興味のあることは
出来る限りはなんでもさせてあげたいと思っています。
だからといって、何かを無理にさせたり、強制したりしたくないです。
もちろん、助言はするし、のび太が明らかに間違っているときは
ちゃんと正していこうと思っています。
でも、中学受験に関してはのび太の考えに
なんら間違いもないし、のび太には『今』を
楽しく好きなことをいっぱいさせて過ごさせてあげたいんです」



中学受験を勧めるある人は、
私の話にあきれたように大きくため息をついて、


「世の中、障害のある人がたやすく生きていけるような
時代じゃない。
普通の人たちだって生きていくだけで大変なんだ。
好きなことだけやって生きていけるほど甘くないんだ。
それに今は特別支援かなんだか知らないけど、
随分、障害のある子供も優遇されているけど、
特別支援は所詮、学校に居る間だけなんだよ。
いつまでも誰かが手を差し伸べてくれるわけじゃないんだ。」




ここまで言われて、もう、話を続ける気力はありませんでした。

気が遠くなりそうでした。


私は今まで、前回の記事で書いたように、
今日を穏やかに生き生きと過ごす日々が明日も続くこと、
それがずっと先の将来に繋がっていくと信じて、
「今」を大切にのび太に接してきたつもりでした。

・・・と偉そうに言い切っていますが、
その思いに確固たる自信があったわけでもなく、
「誰もがそうであるべきだ」といった押し付けでもなく、
「のび太の親としての私たちの考え」として、
そういう一念でここまで来ました。



だけど、それを根元から覆されたような気持ちで
ガックリきてしまいました。





ふぅ~・・・





私は自分に自信がないからでしょうか・・・?

自分の考えに自信のある人との会話は疲れます。




でも・・・

私はのび太の「生きていく力」を信じている。

今、のび太が笑顔でいることが、
きっと、未来ののび太の笑顔に繋がっていると思っている。

私たち夫婦の元にのび太が生まれてきたのは きっと、
「この人たちは自分を信じてくれる」
と思ったからじゃないのかな?



ねえ、のび太。

そうでしょ?



| 母からのび太への想い | コメント(20) |
2008-04-21 (Mon)
母親の私でさえ信じられないが、
のび太とちゃんとした会話が出来るようになったのは
幼稚園年長~1年生くらいだと思う。

いえ・・・まあ、それ以前もしゃべっていました。
独り言、オオム返しにいたっては、うるさいほどだったから、
しゃべらないというイメージは皆無ですが・・・。

「~~~?」と聞けば、
「○○(単語、1~2語文)」といった単純なやりとりはしていましたが、
「会話」というものではありませんでした。


私はいつも「今、なんとかしたい!」という気持ちだけで
のび太と向き合ってきたように思います。




今、のび太がパニクっている理由を知りたい

今、のび太が何を訴えているのか知りたい

今、のび太が嫌なことは何か知りたい

今、のび太が辛いことが何か知りたい

今、のび太が一番したいことは何か知りたい



そのために、のび太と会話がしたいとずっと思っていました。

だから、始めに通った療育は「ことばの教室」でした。

まだ、診断もされず、どこに相談に行っても
「大丈夫よ。お母さんの気にしすぎ。様子を見ましょう。」
ばかりだったころ。



4度目の保健センターの相談会(のび太年少)で、やはり、
「大丈夫よ。お母さんの気にしすぎ。様子を見ましょう」
と再び・・・。

保健士さんは
「今の姿ばっかり見ないで、
将来ののび太くんの姿を思い描いて、そこに向かっていきましょう。
足元だけじゃなく、もっと先を見ましょうよ」

???

今、この子が何を訴えて泣いているのかわからないのに、
将来のことなんか考えられるかっ!


たまらず、

「今ののび太の気持ちを知りたいんです。
将来のことじゃなく、今、会話したいんです!
ことばの教室を紹介してください!会話ができるようになりたいんです!」

と、叫んだとき、
たまたま親が相談中にのび太と遊んでくださっていた先生が
その、ことばの教室のK先生でした。

K先生は、のび太と数十分遊んだ様子から
「これは・・・!」と思っていたらしく、
すぐにことばの教室に通うための手続きを取ってくださいました。



初めての教室の時、生育暦や生活上困っていることなど、
聞いていただいた。

「お母さん、今までよく頑張ってきましたね。
これからのび太くんとお母さんのために、
力になっていければ、と思います」

この一言に思わず涙してしまった私。


そして、

「保健センターで『将来のことじゃなく、今、会話したいんです!』って
お母さん言ってたでしょ?
本当にそうだと思います。
今、穏やかな気持ちでこの子たちもお母さんも過ごせることが
将来に繋がるはずですよね。
今を大事にしてあげないといけないって、私も思います。」



この言葉でK先生に「惚れた」私。

このK先生との出会いなくして、
のび太の成長はありえなかったし、
私の気持ちの平穏もありえなかったほど・・・。




何故、こんな古い話を記事にしようと思ったか、
というと・・・!




またしても長くなりそうなので続きます・・・。
(えええ?!)






| 療育・病院・検査など | コメント(10) |
2008-04-18 (Fri)
昨日、今年度初の参観日でした。

一応「配慮をお願いする文書」を先生に
のび太から渡してもらったはずなのだが、
「受け取りました」の一言もない新担任・・・。

産休育休明けの先生、一体、どんな先生なんだろう・・・?

たまたま免許証書き換えのの公布日で年休を取っていた旦那と
参観に出かけた。

昼休み後の5時間目が参観だったのだが、
チャイムが鳴ってものび太と数人が席についていない。


「アイツゥ・・・!」

と、思ったとき、背後からどやどやと走る音。

汗だくののび太&数人の友達・・・。

「校庭で鬼ごっこしてたんだよ~」と、
小声でつぶやきながら私の前を通り過ぎて席に着いた。

1年生の頃、チャイムで席につけないとパニクっていたのび太。
きまりを守ることにこだわって、
友達にもそれを強要していてトラぶっていたのび太。

そんなのび太が友達と楽しく遊んで、チャイムにちょっぴり遅れたけど、
明るく過ごしているのび太を見て、
「成長」を感じ、「楽しい学校」を満喫しているんだな、と
胸が熱くなった。


授業が始まった。

若くてかわいくて明るくて生き生きした先生。
ところどころに、茶目っ気のあるユーモアも交えながら、
とっても楽しい授業。

3年生と同じクラスなのに、
子供たちがとっても生き生きして楽しそうに授業を受けている。

3年の時は異様に静かなクラスだった。
参観日に見てもぜ~んぜん、楽しい授業じゃなかった。
先生の言葉にも反応が乏しかった子供たち。

でも、今はぜんぜん違う。
みんな先生の楽しい話術に引き寄せられるように
集中して聞いている。
そして、笑顔だ。

今更なんだが、
3年担任のKP先生がかすんでゆく・・・・・はぅぅぅ・・・。


いい先生だなぁ~よかったぁ~


・・・・・?


え?



あれ?




先生・・・もしかして・・・・・?


産休育休明けだけど、もしかしてそのお腹・・・?







デカクナイデスカ?







また、すぐに産休に入っちゃうんですか~???




ママ友達が「よぉ~!」と、隣に来た。

「先生、8月に出産らしいよ~」


えええ?





のび太、ぜんぜん、そんなこと、言ってないんですけど・・・汗





せっかくいい先生だなぁ~って思ったのに、
また、変わっちゃうんですか~


それも8月出産、ということは、
1学期いっぱい居られるかどうかもアヤシイですよね~


長くなるので次回の記事に書きますが、
参観の後、先生とちょっとだけお話しすることが出来ました。

とてもいい先生で、
「よしっ!この先生なら安心~」
って思ったんですがね・・・。




喜んだのもつかの間、
また、数ヵ月後の変化に今から気持ちがどんよりしているワタシ・・・


世の中、甘くないんだな。



| 小学校 | コメント(8) |
2008-04-16 (Wed)
春は何かと落ち着かないのだ。

新学期、それに伴う新しい出来事、
今までと違う(自分なりの)タイムスケジュール、
新しい道具の使い方、
新しい先生の段取りの理解・・・

そう。
これは、のび太の場合。


で、もうひとり、落ち着かない人が。

だって・・・

新学期、それに伴う新しい出来事、
今までと違う(自分なりにのび太に合わせたつもりの)
タイムスケジュール、
新しい先生がどこまで息子を理解してくれているのか
わからないままのもやもや感・・・

そう。
これは、私の場合。



昨日、のび太いわく、

「人生初の6時間授業だ!」

と、張り切っていたのび太。

「いつもの時間とだんだん変わって行くんだからね。
 それが4年生なんだよ。
 帰る時間が遅くなっても宿題やテレビの時間が
 いつもより遅くなるのは仕方がないんだからね」

「わかってますっ!!」


こんなやり取りをして出かけたのび太。


しかし!

6時間目まで授業があると4時下校なのだが、
4時10分には帰ってきたのび太。

汗だくである・・・。

「は~は~は~・・・何時?
 まずはおやつを食べて落ち着いてから急いで宿題・・・」

ただいま、も言わずにこれからの予定をつぶやくのび太。

「だからね、6時間の日はこれからもっと増えるんだよ。
 だから、ちょっとづつ、自分のスケジュールを
 変えていかないとダメだよ~
 急いで走って帰らなくたっていいんだってば~」


・・・・・そんなことは、のび太も「理屈では」100も承知なのだ。

だけど、だけど、どうしようもないのだ。

今までのタイムスケジュールが変わるのは、
仕方がないんだけど、気持ちの上で落ち着かないのだ。




そういう私も同じだ。

のび太の音楽教室は今まで水曜日4時からだった。
それでもいつも急いでギリギリだったのだ。

5月から(ヤマ○は5月が新年度)4時半に・・・と言われた。
しかし、水曜日も6時間授業で4時に下校して4時半・・・は、
無理なのだ!

じゃあ、5時・・・?

いや、そうじゃなくて、水曜日は無理なんです!
だって、だって、5時~6時にレッスンになったら、
のび太だって6時間授業してきてイッパイイッパイなのに、
その後音楽教室って・・・精神的に無理だし、
その後の私の生活リズムが大幅に変わってきちゃうし・・・
あああああ~~~~~!




・・・・・ってなことを、今日、レッスンの時に言いに行くのだが
ああ、そういう事を言う、って言うことが、
もうストレスなのだ。

何日も前からそのことが気になって落ち着かないのだ。




小さいときから私はそうだった。

今思えば・・・

どこかに出かけて帰れば、自家中毒で吐く。

幼稚園に入っても行事のたびに熱を出したり吐いたり。

小学生になって友達に「放課後、遊ぼう」って言われても、
(ええ~だって、今日帰ったら○○しようと思ったのに・・・
 いやだなぁ~)
・・・で、絶対に断るのだ。

本来、何かを断ったりすることも苦手な性分だったが、
予定が変わるくらいなら、思い切って断った方がいい!
と、悟ってからは、断ることが多くなり、
付き合いの悪い小学生になったのだ。


どうして自分はこんな風なんだろう・・・

と、思っていた。

仕事しているときも、研修などがたびたびあったが、
そのたびに生徒のレッスン変更をするのが
本当に嫌で嫌でたまらなかった。

いつも遅れてくる生徒に、いらだつこともあった。



のび太が自閉症と知って自閉症というものを知って、
自分のどうしようもなかった気持ちの苛立ちの原因が
最近やっと少しずつわかってきた。




だから、のび太の気持ちもよ~~~くわかる!

予定変更のつらさも、
6時間授業が終わって走って帰るのも・・・。


あああああ!!!!!

だから春ってツライのだ!




夕べ、帰ってきた旦那・・・

「転勤してきた人とかさ~新しい書類とかさ~
 今までと段取りが変わってくると・・・はぁ~・・・」



・・・・・はっ!!!

もしかして・・・やっぱり・・・?



| 自閉症について思う | コメント(25) |
2008-04-14 (Mon)
この記事もいよいよ最終回です。

私の記録作りにお付き合いいただきありがとうございます。


①~⑤まで読んだあと、お読みくださいね。






今まで3クラスだったのび太の学年は転校していった生徒の関係で
2年生進級時は本来なかったクラス替えがあることになった。

それは、担任の先生も変わる可能性が大きいということだ。


ショック・・・

まずは、のび太より私がかなりのショックだった。

しかし、仕方がない。

早めにのび太に伝えておかねば・・・

「のび太、本当は2年生になるときは
クラス替えもないはずなんだけど、
人数の関係でクラス替えになります。
そして、S先生も代わるかもしれません。」

「ふ~ん」

・・・なんだ。
あっさりしてるもんだ。

やっぱり、早めの予告がよかったんだな・・・。

と、思っていた。



しかし・・・甘かった・・・!

1年生修了式の前の晩、一度は寝室に入ったのび太が
泣きながら起きてきた。

「S先生とお別れするのイヤだよ~
 だって、放課後のお勉強もなくなっちゃうんだよね・・・
 イヤだよ~ボク、S先生とずっとお勉強したいんだよ~~~」



そうなのだ。

ただ、単純に毎週1回放課後、
先生となんとなく過ごしていたわけではなかったのだ。

のび太にとってもS先生との放課後の時間は、
とっても穏やかに過ごせる特別の時間だったのだ。

家族以外の人が自分を認めてくれる、
失った自信を取り戻し、
自分の存在価値を見出せる時間でもあった。


修了式の日、のび太が登校した後、
すぐに学校のS先生にに電話して、
夕べのできことと、のび太の気持ちを先生にお話した。

「わかりました。のび太さんにそんな風に思ってもらえるなんて
教師冥利につきます。
私からきちんとのび太さんが安心できるようにお話します。」




帰ってきたのび太・・・

「S先生が帰るとき、僕にお話してくれた。
先生が変わってしまっても、次の先生に、
ちゃんとボクのことをお願いしておくって。
また、放課後のお勉強もやってくれるように、
次の先生にも頼んでくれるって」

笑顔でした。

S先生に言われたことで、踏ん切りがついたのでしょう。


そして、2年生始業式の前日、S先生から電話。

「明日から教室も変わるし担任も変わる事になりました。
もしよかったら、新しい先生と顔合わせしておいた方が
いいかな、と思いまして。
どうしますか?」

「あ!ありがとうございます!うかがいます!」

ということで、S先生の最後の配慮に甘えることにしました。


学校に行くと、S先生がすでに昇降口で待っていてくださりました。

そして、新しい靴箱の場所を確認し、
のび太だけに新しいクラス編成を教えてくださり、
「明日まで誰にも言わない・・・先生との大事な約束!」

と、指切りして、2年担任のあのKP先生と
顔合わせをさせてくださいました。

「KP先生には、放課後のお勉強も続けてやってくださるように
お願いしておきました。
2年生になってすぐには出来ないかもしれないけど、
絶対にKP先生もやってくださるからね。」

と、新卒2年目のS先生の誘導のもと、
KP先生と握手を交わしました。

このとき、S先生の頼もしい雰囲気と対照的に、
緊張気味でどうしたらいいか・・・と困惑気味で
「20年前の浪人生」みたいな雰囲気を漂わせたKP先生が
(大変失礼・・・だって、ホントなんだもん!)
エラクたよりなげに感じたワタシ・・・

・・・ま、それは置いといて・・・



S先生の最後の配慮に心から感謝した。

のび太小学校は、校長先生(当時)が特別支援にご理解がある、
ということもあっただろうが、
学校全体で配慮の必要な子供に心を寄せてくださる、
という雰囲気が満ちている。

なにせ、のび太ひとりのために、
入学式の予行練習をしてくださったほどだ。(詳しくはこちら

しかし、学校全体としては理解へ向かっていても
教師個人の力量や考え方で対応や配慮は様々だ。

実際、KP先生がS先生の後を引き継いで
放課後指導をしてくださったが、
S先生のようなソーシャルスキル的なやりとりはなく
(彼には無理だったのだ)
本当にただ、のび太の好き勝手な趣味につきあってもらった・・・

・・・みたいな様子だった。

無駄にお忙しい時間を過ごしてもいかがなものだろう?

・・・という疑問がわいてきて、
3年生進級を機にやめていただいた。


結局、同じように配慮(といっていいのか?)をしたつもりでも、
教師個人個人の力量と理解度によって、
全く意味を成さない結果になったりもする。


本当に配慮をお願いするというのは難しい。

サポートブックを毎年作るけれど、
実際に毎日接する先生に、
どこまで伝えればいいのか、
どこまでお願いしていいか、
どこまで求めていいのか・・・。

もちろん100%ということはありえない。

親だって、日々、子供とのやり取りでは失敗し後悔し、
過ごしているのだ。


だけど、ひとつのなんてことのないはずのつまづきで、
この子たちは簡単に崩れて立ち上がれなくなるというもろさを、
どこまで理解してもらえるか・・・


本当に、親として人として、日々、勉強、精進です。



ただ、S先生という、若い新米先生が、
ここまでのび太とのび太の親の気持ちに寄り添ってくださった、
という記録を残して、将来ののび太に伝えたいと思いました。

S先生は去年、市内の別の小学校に転勤されました。

きっと、もっともっと素晴らしい先生になられていると思います。



| 特別支援・資料関係 | コメント(14) |
2008-04-14 (Mon)
「1年生ののび太」シリーズ、長くなっています。

①~④までを読んでからこちらを読んでくださいね。





S先生の秘策・・・

それは、放課後の個人指導。

情緒の通級もなく、
かといってそれに替わるフォローシステムも何もない。

「だったら、私がやります!」と、S先生は週1回、放課後、
のび太にソーシャルスキルトレーニング(のようなこと)を、
してくださると言って下さったのだ。

これは後から知ったのだが、S先生は、
小学校教員課程を取得後、再び大学に編入し、
養護学校教諭の資格も取得していた先生だったのだ!

・・・・・う~ん・・・・・さすが・・・・・!

というか、のび太にとって「あたり」の先生だったのだ。



で、「お母さんの方からのび太さんに、
放課後指導のことを伝えていただいて、
その後、私の方で改めてのび太さんにお話します」

・・・とのことで、のび太に伝えてみました。

すると、のび太・・・

「え?居残りってこと?」

と、ちょっと拒否反応・・・

ヤバイ!やっちゃった?!私!

「いや、違うんだよ~S先生がのび太といろんなお話をしたいんだって」




あ・・・後はS先生にフォローをお願いして・・・汗汗汗・・・



で、S先生のフォローで、
「のび太くんの好きなことをして放課後、先生とお話しをしよう」
ということで、のび太はOK出しました。

・・・というか、S先生としては、
絵本などを読んだりしながら、そこから人とのやり取りなど、
コミュニケーションの仕方や関わり方など、
ソーシャルスキルトレーニングっぽい方向へ
行きたかったらしいのですが、

のび太は、

「じゃあ、ボク、世界地図と6年生の算数を先生とやる!」

と、張り切っちゃって・・・。


ま、そんな中でもS先生は、

「のび太くんは知識欲が旺盛ですから、
のび太くんの好きな勉強をしながら、
STっぽいことも何気なく取り入れたり、
お友達とのやり取りのこととかも話しながらやっています。
とにかく、学校では先生にもっと甘えてもいいし、
勉強のことだけじゃなく、何でもお話していいということや、
もっと学校を楽しんでいいんだよ、ということを、
実際に体験して理解して欲しいと思っています。」

と、おっしゃってくださいました。

実際に先生と「ドラえ○ん」の話や、
当時聞いていたFMの番組を先生も聞いていた話など、
軽い話でも盛り上がったらしい。

また、その日に書いたノートをほかの先生に見せて、
「よく出来ましたシール」やハンコをいただいて、
職員室中の先生方に誉めていただいたりしていたのだ。

これは、本当に自己評価を下げまくっていたのび太にとって
自信を取り戻していく何よりの時間でもあったのだ。


それでも、まだまだパニくることも
職員室に駆け込むことも何度もあったけど、
「学校は楽しいところ」
「リラックスするときがあってもいいんだ」
ということを、少しずつ体感していったのび太でした。



しかし・・・

しかしだ!


世の中は甘くない!


再びのび太に(ワタシに?)試練は訪れるのだ・・・!









| 特別支援・資料関係 | コメント(4) |
2008-04-13 (Sun)
なんで、こんなに長いシリーズになっちゃったんでしょう・・・

でも、1年生の頃のことはあまり記事に残していなかったので、
よかったら私の記録作りにお付き合いください。







さて、学校という、評価や成果がはっきりと目に見えて
わかるようなシステムの中で、
のび太はどんどん自己評価を下げまくっていったのです。


そのたびに、

「人には誰にでも、得意なことと苦手なことがあるんだよ。
どんなに頭のいいS先生だって苦手なことがあるんだよ。
のび太は水泳は苦手かもしれないし、
給食も苦手かもしれない。
だけど得意なこともたくさんあるでしょ?
のび太はほかのお友達よりもいろんな事を覚えるのが
得意でしょ?
地図とか算数とか漢字とか、
ほかのお友達よりもたくさん知ってるじゃない?
それでいいんだよ。
何でもかんでもすべてのことが完璧に出来る人なんて
世の中にはいないんだよ」

と、何度も何度も呪文のように繰り返し、
言い聞かせてきました。


でも、でも、やっぱりのび太のこだわりは、
「1番」「100点」「決まりを守る」なのです。

そして思い描いている「1番」「100点」「決まりを守る」という
自分なりの達成感想像図にあてはまらないと、
学校でも激しいパニックを起こしていました。

友達ともうまく意思疎通できないことでのトラブルや、
「きまりを守る」こだわりから、友達にもそれを強要する、
などといったトラブルで、
のび太はどんどん、パニックの頻度も増し、
その激しさも増してきて、
「パニックを起こす自分」に対しても自己嫌悪で
ますます自己評価が下がっていくのです。



そこでS先生の秘策・・・。

まず、

「嫌な気持ちになって泣いてしまったら、
どこか教室以外の場所でゆっくり気持ちが落ち着くまで、
気持ちを休めていいんだよ。」

と、教えてくださったのです。

保健室と職員室、どちらがいい?

と、のび太に選ばせて、

保健室はほかにも誰かいることが多いし、
大人と会話をすることが好きなのび太は、
迷わず職員室をセレクト!

職員室をのび太のカームダウンエリアにしてくださいました。

普通「カームダウンエリア」というと、
カーテンや仕切りで囲った静かな空間・・・をイメージします。

しかし職員室を選ぶところがのび太らしい選択なんです。


友達と掃除のことでトラぶってパニクったときなども、自ら、
「職員室で気持ちを落ち着けてくる」と、
泣きながら宣言して、職員室で先生方に相手をしていただき、
カームダウンしていたらしいです。

教頭先生に新聞を読んであげて、
「のび太くんはその記事の漢字、全部読めるんだ!すごいね!」
と、誉めていただいたり、
校長先生と教頭先生と「この柿は甘がきか渋柿か?」
と、あれこれ推理して、
校長先生が食べたら「渋柿だったんだよ~!」と、
楽しい時間で気持ちを切り替えたり・・・。



しかし、せっかく気持ちを落ち着けるための場所なのに、
チャイムが再びのび太の気持ちを乱すのです。

「あああ!チャイムが鳴ったのに席についていなかった!!!」

と、またパニック逆戻り・・・

大泣きして教室に戻って、結局カームダウンしてないし・・・(爆)



そこでS先生はクラスのみんなに、

「誰でも体が具合悪くなったり怪我したら保健室に行くよね。
気持ちが辛くなっても保健室に行ってもいいんだよ。
保健室が嫌な人は職員室でもいいです。
その代わり、行くときは先生に『保健室(職員室)に行きます』
って話してから行って下さい。
そのときはチャイムが鳴ったからといって、
慌てて教室に戻らなくてもいいんです。
そのときは、遅れてきてもOKなんですよ」


そう。

心だって体と同じように辛いときがある。

それはきっと、自閉症ののび太だけじゃないのだ。

そんな時、やっぱりちょっとでもひとりで落ち着きたいのは
自閉症ののび太だけじゃないはずだ。

学校は勉強だけする場所じゃない。

心をはぐくむ場所なのだ。

そして、誰かの辛さも分かり合うことで、
きっと、子供たちは優しさを覚えたりするのだ。



・・・・・ま、それでも、のび太は、
チャイムが鳴るとパニクっちゃうんだなぁ~・・・これが・・・



そして、S先生の秘策はこれだけじゃなかったのだ!!!




え~!まだまだまだ続く・・・


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2008-04-12 (Sat)
「1年生ののび太」、シリーズ化してしまっています。

ブログを始めたのが2年の秋だったので、
それ以前の出来事も連絡帳をたどりつつ、
残しておきたいと思っていますので、
お暇な方はお付き合いくださいね。


さてさて、のび太・・・。

小さいトラブルが相次ぎ、それでもS先生の素早い対処で、
なんとか乗り越えてきたのび太。

しかし、学校と言うものはハッキリと成果を示される場所。

例えば給食。

「好き嫌いなく、感謝して残さず食べよう」というスローガンの下、
全部食べた子には「ぺろりんグラフ」にシールを貼っていった。

仕方がないのだ。いいのだ。
これが学校教育なのだ。
少しでも偏食をなくそう、と先生方だって、
あれこれと子供心をくすぐる方法を考えて指導しているのだ。

偏食大王だった当時ののび太。

いくら大好きなカレーライスでも、家庭での手作りカレーと、
給食のカレーは微妙に味が違うと、絶対に今後、
給食のカレーには手をつけない、かたくななのび太。

そんなこんなで、給食で食べるのは牛乳とパンかご飯のみ。
おかずやデザートはほとんど食べていなかった。

親としては「のび太!給食費、返せ~」って感じですが・・・汗

帰ると腹ペコののび太におやつ・・・というか昼食代わりに、
おにぎりやサンドイッチを作って待っていました。

そんなわけで、「ぺろりんグラフ」ののび太のところは、
1個もシールが貼られないまま・・・。

視覚優位ののび太にとって、
100点、1番にこだわりのあるのび太にとって、
これほど屈辱的なことはなかったと思う。




そして、運動会で何故かリレーの選手に選ばれたのび太。
(チーム分けの仕組みのせいで
 同じチームの男子たった3人の中でたまたま速かったらしい・・・)

もちろん、たまたま3人の中では速かっただけで、
リレーに出るような器じゃないのび太。

練習のたびにビリ、ビリ、ビリ・・・

「ボク、リレーの選手に選ばれたから、速いと思ったのに
ぜんぜんダメなんだ。いつもビリなんだ。」
と、自己評価がダウンダウンダウン・・・。




そして、夏はプール。
幼稚園のときはプールといっても「水遊び」だ。

だから大好きだったはずのプール。

しかし小学校では、
水に顔をつける、だるま浮き、ふし浮き、バタ足etcと、
課題があって、それをクリアしなければいけないのだ。

それにスイミングスクールに通っている子もたくさんいて、
小1ながら、ガンガン泳ぐ子がたくさんいるのだ。

のび太は・・・といえば、水に顔をつける、という、
思いっきりスタートの段階からつまづいている。

家でもお風呂で毎日、練習していた。
でも、「お風呂とプールではぜんぜん違うんだもん!!!」
というわけで、全くできない自分に自己評価はどんどん下がっていく。


そして、次から次へと初体験の行事が押し寄せ、
それに伴う普段の時間割や授業の変更なども、
自閉症ののび太にとってはかなりのストレスだったらしく、
次第に、ほんの些細な友達とのやり取りでのいざこざでも、
かなり大きなパニックを学校でも頻繁に起こすようになるのだ。




S先生にも相談しました。

S先生いわく、
「のび太さんは学校でとても緊張している。
 いつもしっかりきちんとまじめに完璧にやりたいと
 本当に頑張っている。
 それはとてもいいことなんですが、頑張りすぎて、
 思うように出来ないととても自信をなくしてしまう。
 学校ってもっと楽しくて素敵なところなんだ、
 失敗しても間違ってもぜんぜん平気なところなんだ、
 いっぱい失敗して間違って、
 そして大きくなっていくところなんだ
 ということを知ってほしいんです。」

・・・と言って下さったS先生の秘策・・・それは・・・!




まだまだ続くのだ・・・
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2008-04-11 (Fri)
前回の記事で入学早々ハジケルのび太に、
ちょっと安心した私でしたが、
それもすぐに脆くも崩れ去ってしまう出来事が・・・。



当時、のび太と一緒にお風呂に入っていた。
お風呂はいい!
他に外界からの情報が何もないから、
のび太も気持ちをこちらにちゃんと向けてくれる場所だった。

ある日・・・

「帰るとき、Aくんがボクに何回もグーで叩くんだ。
 だからずーっと怖い顔をして帰ってきた。」

「やめて!って強く言わなくちゃダメだよ。
 言わないとAくん、のび太に叩いても何も言わないから
 叩いてもいいんだ、って思うかもよ」

「やめてって言えないんだ」


即、連絡帳に書く。(のび太の了解を得て)

次の日、担任のS先生(新卒2年目の素敵な女性の先生)は
即、のび太にそのことを改めて聞き出し、帰りの会で全員に
「叩く、殴る、引っ張る、など暴力は絶対にいけないこと」と、
注意してくださり、そういう事をされたり、しているのを見たら、
先生に教えること、と指導してくださる。



またある日のお風呂で・・・

「いつもボクのこと、『バカ』とか『マヌケ』とか
 言われるんだよ。すごくすごく嫌だ」

「どうしてお友達はそんないやな事、言うんだろう」

「『訳のわかんないこと言ってる』って」

そう。
のび太はいつも気持ちに浮かんだことをブツブツつぶやいていた。

この頃、「オデッセイ」というタッチペンで指した部分を
音声で教えてくれる地球儀にはまっていて、
世界地図を制覇していたのび太。

スリジャヤワルダナプラコッテ・・・パシフックオーシャン・・・

などと、いつもつぶやいていた。

小学1年生のほかの子にとったら、
「いつものび太くん、わけわかんねーこと、しゃべってる~」
ってな具合に思われるのだろう。

しかし、のび太にとっても私にとってもショックだったのは、
幼稚園時代にいつも行事のときにのび太の横にいて、
さりげなくのび太を誘導してくれていたHくんが
悪口を言う子の中にいたことだった。



もう、幼稚園時代とは違うんだ。

がーん・・・



数日たってもずっと同じように「言われていやだ」を
訴えるので、またまた連絡帳に書く。

即、S先生はのび太に、
誰にどんな風に言われているのか、
どうしても「やめて」とは言えないことをのび太に確認し、
クラス全体に指導。

「バカ、マヌケは言われて気持ちいい言葉ではない。
そういう言葉を人に言うなんて絶対にいけないこと。
のび太さんがいつも言われていやだと言っています。
のび太さんの独り言は癖です。
誰にだって癖はあります。それをバカなどというのは
絶対にいけないことです。
もし、授業中などでうるさかったら『静かに』と
教えてあげればいいことです」


もちろん「もう言われなくなった」と言うことでしたが、
のび太はみんなの前で自分のことを言われたのが
かなりショックだったらしく、
先生がみんなの前で言ったことは私には教えてくれませんでした。

また、連絡帳に書く私。

「クラスの皆さんに理解していただくために先生が話されたことは
本当に感謝しております。
ただ、のび太は自分のことをみんなの前で言われたのが
少なからずもショックだったらしく、私には話してくれませんでした。
今後ものび太のことでクラス全体にお話していただかなければ
ならないことが出てくると思います。
その際、のび太が周りとの距離感や違和感を感じることのないように
配慮していただきたいと思っています。」

先生からのお返事・・・
「みんなに理解してもらうにはどう話したらよいか、
考えて話したつもりですが、必ずしも適切な説明では
なかったかもしれません。
でも、のび太さんの個性もほかの子の一人一人の個性も
分かち合って欲しいとの願いを込めて話しました。
今後、のび太さんの自尊心を傷つけないように
うまく伝えて生きたいと思っております」




そんなこんなが5月までの出来事・・・。

この間、のび太は微熱、足が痛い・・・を繰り返すが、
絶対に学校は「休みたくない!」と通っていました。

S先生は、体調が悪くても
それをうまく訴えられないのび太のために



1・・・すごくいい調子
2・・・まあまあいい
3・・・ん~・・あまり・・・
4・・・ぜんぜんよくない


と言う風に、気持ちをこの絵から選ばせてくれるなど、
様々な手法でのび太に配慮してくださいました。
(これはクラス全体でも使っていたらしいです。
 「何せ、1年生は・・・」と、先生談)


まだまだまだまだ、いろいろあれやこれや、ありました。
こんなことは、まだ、つまずきの第一歩だった。

だけど、このS先生はさすがでした。

いつも早い対応、配慮でした。

それについても、また次回に・・・。


| 特別支援・資料関係 | コメント(2) |
2008-04-10 (Thu)
新学期も始まり、もしかしたら子供よりもドキドキしつつ、
ここ数日を過ごした方もおいででしょう。

もちろん、私ものび太が入学したばかりの今頃は、
帰ってくるまで落ち着かない日々を送っていました。




入学当初を思い出してしまいました。

初参観日・・・。







小さいころ、私は外でしゃべることが出来なかった。

「近所の人には挨拶しなさい」

と言われても、すれ違うとき、口から心臓が飛び出るほど緊張する。
もちろん、挨拶なんてできっこない。

学校で先生と親しげに会話をするなんて、
「この人たちはどうして普通にしゃべったりできるんだろう?!」
と、同級生を見て思っていた。

授業中、手を挙げて発言するなんてありえなかった。

小学生のときは優等生だった私(過去の栄光・・・)

「どうしてわかっているのに発言しないのでしょう?」

と、必ず家庭訪問で母は言われていた。

そして、発言しないことはダメなこと、
生き生きと手を挙げて発言する子が良い子、
といった、先生と親の思い込みを刷り込ませられて、
「私は答えを知っていても発言できない悪い子」
だと思い込んでいた。

理解力=発言力、と思っている教師は子供の心を知らないのだ。



当時、私の知る限りでは、
挙手をする子はいつも決まっていた。

いかにも優等生な先生にかわいがられるタイプの子。

この子たちも先生に
挙手して答えることを求められている、ということを知っているかのように、
誰も挙手しないと、すっと挙手して先生に助け舟を出すのだ。







前置きがかなり長くなりました。これより本題・・・。



時は流れ、時代は変わる。

子供たちも30年前とはぜ~んぜん違う!





うちののび太はフレンドリーだ。

これが積極奇異型なのだろうか?と、思っていた。

今までそれほど教えた記憶もないのだが、
近所の人にもでかい声で挨拶をしている。



それに、入学して初めての参観日に行った時、ビックリした。

ほとんどの子たちが生き生きと挙手している。

「はいはい!」「はい!」「は~い!」と、
手を上げていない子の方が少ないくらいだ。



もちろんのび太も、ものすごいアピールをしつつ、
ピシッと耳に腕が付くように真っ直ぐ手を伸ばしている。

おおお・・・。

まるで挙手の見本のようだ・・・。




先生「はい、のび太さん」

のび太「はい!」
(立って椅子を机に入れて、背筋を伸ばして・・・)


のび太「・・・・・・えっと、忘れました~!」





(教室中、大爆笑・・・)






あまりにたくさんの子たちが手を挙げるので、
先生も同じ子にダブらないように、満遍なく当てなければ・・・と、
かなり考えて指名する。

だから、当てられたときにはすっかり忘れていたらしい・・・。




いいのだ!

1年生、初めての参観日だもん!

みんな、一生懸命でかわいい!

もちろん、のび太が一番かわいい!




その後も私を見つけて、ニコッと微笑むのび太・・・。

何度も振り返り、何かをこちらにアピールする・・・汗



うんうん。
お母さん、ちゃんと見てるよ~
だから前を見て先生の話をちゃんと聞きなよ~・・・



心の中で叫ぶ私。

以心伝心するはずもないのだが、懸命に念を送る・・・


また、振り返ったのび太・・・






・・・・・はっ!!!!!







片方の鼻の穴にエンピツをさして、わざと白目を剥いて、
こちらを振り返った・・・!!!!!








母親たち、爆笑をこらえ、一斉にうつむく・・・




んぷぷぷぷ・・・・・

のび太くん、相変わらずナイスキャラだよね~
いい味出してるじゃん!
大物の素質あるよ~!

同じ幼稚園だったママたちが、私にささやく・・・



ひ~ひ~ひ~・・・

笑いをこらえるのが精一杯だった。



初参観日の思い出でした・・・。


入学当初はこんなにはじけていたのですが、
だんだん・・・だんだん・・・

うぐぐ・・・

続きはのちほど・・・






| 小学校 | コメント(12) |
2008-04-08 (Tue)
本日、始業式。

お昼の時点で、「配慮をお願いする文書」はまだ、
未完成でした。


・・・で、ドキドキしていた担任の先生・・・!

産休&育休明けの若い?先生でした。

年配のおばちゃんが苦手な私には、
正直ちょっとホッとしたかな~
(・・・って、自分も「年配」に見られてるかもしれないのだが・・・汗)

それに、今までもこの学校にいた先生ということは、
特別支援に熱心だった前校長先生の指導も受けているはずなので、
文書も簡潔にまとめてもいいかな~と・・・。



で、いろいろ悩んだ挙句、今、完成しました!



まず、始めに手書きの文章で・・・。





○○先生へ


のびのび太の母親です。
新学期早々、手紙で失礼します。

のび太は他の多数のお子さんとは
多少違った成長、発達をしており、
そのため配慮が必要な部分があります。
その点に関して知っていただきたく、文書を作りました。
お忙しい中、申し訳ありませんが、
読んでいただければ、と思っております。

お手数をおかけすると思いますが、
親子共々、どうぞよろしくお願いいたします。







ここからはパソコン文書で・・・。





のびのび太は発達障害の診断を受けています。
発達障害は生まれつきの障害で、
環境や育て方による障害ではありません。
幼稚園から先生方の配慮、療育等での訓練で、
ここまで成長してきました。

先生がのび太と接していただく上で
知っていただきたい事柄をまとめましたので
参考にしていただければと思っております。


①口頭の指示だけでは伝わらないことが多々あります。
 時間割などの予定の変更、時間割以外の持ち物の指示など、
 箇条書きにして、示していただければ伝わります。

②良くも悪くも、周りの意見や雰囲気に流されてしまいがちです。
 自分の思いとは裏腹に、強い主張に流されてしまいがちなので、
 修正してくれる「正しい意見」や「大人の目の判断」を
 お願いしたいです。

③何かトラブルがあっても、うまく物事の筋道を立てて、
 説明するのが苦手です。
 文字などにして示して、冷静に聞いてくだされば、
 落ち着いて説明できると思います。

④予定外の出来事や突発的な出来事に
 パニックになることがあります。痛みにも弱いです。
 必要以上に大騒ぎしているように思われることもありますが、
 本人の精神的苦痛は私たちが感じるより
 非常に大きいダメージです。
 気持ちを察して声をかけてくだされば落ち着くと思います。


上記の事柄は発達障害ゆえの困難さです。
同じ障害でも困難さはひとりひとり違いますので、
のび太の特性を知っていただき、
のび太に合った配慮をしていただくことで、
先生方にもご迷惑をかけず、
のび太自身も楽しく学校生活を送れるのではと思います。

親としては、心配は尽きず、
もっとお願いしたいことが山積みであるというのが本心です。
学校で何かありましたら何でも連絡していただければ、
家でも対処していきたいと思います。

ひと手間かかる子供ですが、どうか温かい目で見ていただければと
思っております。

どうかご理解、ご協力をお願いいたします。


     のびのび太の父・母









以前に記事にしたものに一項目付け加えました。

本当は、二次障害の懸念なども書こうかな・・・
とも思っていたのですが、
この辺は今回は抑えました。

先生を信じて・・・。


・・・というのも、同じ幼稚園で同じ療育に通っていた
のび太ととても似ているタイプの1学年上のYくんが、
以前、この先生のクラスだったらしいので、
ある程度は理解しているはずだ・・・

という、希望的観測からです。


ま、実際、のび太の先生の第一印象も

??????????

・・・ってな感じですからね。


詳細は4月末の家庭訪問で・・・ってことになりそうです。


皆さんも笑顔で新学期、迎えられましたか?

今年1年、穏やかに過ごしていけますように・・・祈るばかりです。




| 特別支援・資料関係 | コメント(17) |
2008-04-07 (Mon)
のび太が、趣味の日本史の年表を書いていた。

最近は、日本史関係の本を読んでいるか、
その仕入れた知識を自分なりにまとめて書いているかで
一日が過ぎていく。


天気のいいある日、
窓から差し込む日差しに向かって、
テーブルにすわり、「親鸞が・・・」などとつぶやきつつ、
なにやら書いていた。


・・・ん?


手を顔の前でひらひらさせている。

そう。

あの「手かざし」という自閉症児によく見られる、
感覚刺激だ。


驚いた。


のび太は今まで「手かざし」をしたことがなかった(はずだ)。

感覚刺激の中でも爪先立ちやくるくる回るなどの行為はあったが、
手かざしはしなかった(はずだ)。



爪先立ちもくるくる回りも、今でも時々しているけど、
頻度はかなり減っている。

そんな中、9歳にして(おそらく)始めて、
手かざしをしているのび太。


爪先立ちもくるくる回りもこの子たちが思わずしてしまう理由があるはずだ。

その理由を知りたいと思っていた。

精神科医の見識じゃなく、のび太の理由を知りたい。



きっと、手かざしも何か理由があるんだ。

どんな風に見えるんだろう。

ひらひらさせる理由を聞きたかった。




「のび太、何してるの?」

「ん~?別に~。なんとなく~・・・」


のび太は手のひらをひらひらさせながら答えた。


「まぶしいの?」

「ううん。まぶしいのがキレイだなって思ったの。」




え?

のび太はまぶしい日差しが苦手だ。

まぶしくてパニックになることもしばしば。

車に乗るときは必ず100均のサングラスをする。
(詳しくはこちら

それなのに「まぶしいのがキレイだ」って?




「まぶしいのが苦手だったんじゃないの?」

「うん。でも、今はキレイだよ~」




へぇ~・・・と、思って、のび太の隣に座って、
同じように手かざしの真似をしてみた。


「ね?キレイでしょ?」

「へぇ~ホントだ~キラキラしてキレイだね~」



日差しの光と指の影が交互に目に映る。
目の奥の方がツンツンするような感覚???

爪先立ちもくるくる回りもやってみたことがあるけど、
こちらはよくわからなかった。

でも「手かざし」はなんとなく理解できる。

万華鏡が大好きなのび太。
水の中から見た空がきれいで感動したと、
何度も言っているのび太。

おそらくその延長線上にある感覚かもしれない。


「でしょ~・・・
 さてと!日本史の続きやろう!」





ちょっぴりだけど、のび太の気持ちに近づけた気がしたよ。




| のび太のあれこれ | コメント(8) |
2008-04-04 (Fri)

片付けをしていたら、のび太が幼稚園時代の連絡帳が出てきた。

3年間で8冊・・・。

おそらく他の子たちは3年間でも1,2冊だろうに・・・。

ただでさえ忙しい保育時間の合間、
ほとんど、その日のうちに連絡帳の親の心配事に
お返事を書いてくださった先生方・・・。



パラパラめくっては、当時の気持ちがよみがえってきてウルウルしてしまった。


初めての参観日の時、のび太の泣いてパニクってばかりいる姿に
わかってはいたけどショックだった私は、
連絡帳に書いた。

「いつもあんなふうに大騒ぎして、お手間をかけているのでしょうか?
なかなか会話もままならないので、
何がイヤなのか、理由もわかりませんし、
家でも幼稚園の様子など尋ねたところで答えはありません。
心配です・・・・」

と言った内容の私の心配に対して、


「のび太くんは確かに泣くことは多いです。
でも、泣く、ということは、のび太くんの表現方法です。
私たちは泣くことを、困ったこと、いけないこととは捉えていません。
いっぱい泣いて、自分を表現できることは素晴らしいことです。

幼稚園3年間でビックリするほど成長しますから安心してください。」



まだ、診断される前の年少の頃のことだ。

どこに行ってもパニくるのび太を抱えた私は
白い目で見られた(気がしていた)。
自分の親さえ、私の子育てを否定し、私をも否定していた。

あちこち相談に行っても「心配しすぎ」で片付けられていたけど、
この子は特別な子かもしれないことは、
私は気づいていながらもどうすることも出来ないでいた頃。   
 

認めてくれる人がいる、ということは、何よりも心強い。


のび太を認めてくださったことは、
親としての私も認めていただいたような気持ちになった。





私と対して変わらない年齢の、
どちらかと言えば中学校の数学の先生タイプの
しゃきしゃきしたN先生。


のび太たちが卒園して、入学した後も、
小学校の授業参観のたびにのぞきに来ていた。
(なにせ、のび太幼稚園(市立なので)とのび太小学校はお隣、
 と言ってもいい場所にあるのだ)

「のび太くん、すごいね~頑張ってるね~」

と、耳打ちしていくN先生。




すべてのことが、のび太と私の「今」に繋がってる。






幼稚園の連絡帳は私の宝物である。

のび太と私を支えてきたもののひとつと言ってもいい。


ああ・・・

また、連絡帳ネタ、記事にしちゃうかもなぁ~


| 幼稚園の頃 | コメント(6) |
2008-04-02 (Wed)
本日、ふたつ目の記事・・・
やる気満々?って訳じゃないけど・・・



「配慮をお願いする文書」を記事にして(前々回の記事)
いろいろ頭の中で考えているうちに、
どうにも納得がいかない言葉に引っかかった。

    



     
「特別支援」




特別支援・・・って?

「特別」に「支援」してあげるよ、ってこと?




以前、ある方からいただいたコメントが思い出されます。

『「特別支援」なんていうものを掲げないと、
この子たちの存在にすら気づいてくれない。
本来、ひとりひとりの子供が、何につまづいているか、
辛さや苦しみに寄り添ってくれれば、
あえて、発達障害だからって目を向けなくても、
誰にでも手を差し伸べ、気持ちを傾けるべきこと。
そういうことが出来ない教師、というより大人がいない。
だから「特別支援」なんて「上から目線」なネーミングかつシステムが
教育の中に出来上がってしまったのかも。』


結局、学校と言うものは、
表向きは「個性を大切に」「ひとりひとりみんな違っていいんだよ」
なんてうたいつつも、
実のところ、個性的な子供は友達からKYなどと言われるし、
授業でも画一的な発言をしないと先生は困るんだろうし、
みんなと同じようにできないことは許されないことだし、
辛さや苦しさの表現方法すら、画一的でないと許されないのだ。

辛いことを泣くことでしか表現できない子も、
気持ちも体も硬直してしまって動けない子も、
体調を崩すことでしか表現できない子がいることも、
理解できやしないのだ。


だから、「特別支援」という「枠」を作って、
手のかかる子をその枠に入れちゃって。

でも、だからと言って、この枠の中の子の気持ちとかは、
棚上げ状態なのだ。

「枠」を作っただけだから。

「配慮して欲しい子はこの『枠』に入って!
 入らないと『支援』しないよ!」

・・・ってことか?!






今まで、のび太はとても順調に成長できている方だと思う。

それは「特別支援」があったからではない。

正確に言えばのび太は「特別支援」の「枠」には
入れなかったのだ。

普通クラスで先生に迷惑かけずに何とかやっていけていれば、
「枠」に入れないのだ。
たとえ心の中は荒れ放題だとしても。

だけど、先生方には配慮していただいたし、
とても恵まれた幼稚園、学校生活を送っていた。



「特別支援」という、その枠組みの不自然さが納得いかないなぁ~





個人的な雑感でした。
| 小学校 | コメント(13) |
2008-04-02 (Wed)
視覚優位のお子さんに、絵カードとして使うのにいいかも!

・・・と、思った素敵な素材サイトを見つけたのでお知らせします。

「キッズわんぱぐ」

「イラストわんぱぐ」

こちらは私がもうひとつ書いている「犬ブログ」の方で、
素材として使わせていただいている「今日もわんパグ」さんのキッズ版。

子供用の素材サイトは最近、たくさんあるけれど、
こちらの素材は色もはっきりしていて、
イラストもわかりやすいし、
幼稚園や学校でよく行われる行事などの素材や、
交通ルールのイラストなどももたくさんあるので、
絵カードやスケジュール、約束を教えるときなどにピッタリだと思います。

新学期・・・

新しい生活が楽しくもあり、不安でもあり・・・。


絵カードが必要な方は、一度、覗いてみてはいかがでしょう。
| 特別支援・資料関係 | コメント(2) |
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