2008-02-29 (Fri)
昨日の記事にいただいたコメントに
お返事を書いていてつくづく思ったことがあります。

リサイクルやごみの分別にこだわるのび太は、
こちらから見ていると、

「どーしてそこまでこだわるの?疲れちゃうよ!」

って思うのですが、
本人にしてみれば、そういうこだわりをきちんとすることで、
気持ちを安定させているんだろうな、ということ。


コメントのお返事にも書きましたが、のび太は、
「牛乳はレンジで○分温める」と学習しても、
牛乳がお茶に変わると、どうしたらいいか分からなくなります。

以前も記事にしましたが、
初めてのお菓子の袋は開けられません。

2年生のときに筆箱が壊れて、新しいものを買うときに、
「同じ筆箱じゃないとイヤだ!」
と、大騒ぎして、同じものを探してあちこちさまよったことがあります。
新しく形も全く違うものは受け入れられないようです。

このとき、なかなか同じものが見つからず、やっと探してGET!

「のび太。お店のものってすぐ新しいものに変わるから
 すっかり同じものってなかななない、って分かったでしょ?
 今回は同じものがあったけど、
 次は同じものは買えないって覚えていてね」

と、念を押しました。



これが自閉症の「生きづらさ」なのでしょう。





お菓子の袋が開けられなくてパニクっていても
私はのび太がヘルプを出すまで黙っています。

自分で
「~してほしい」
「どうしたらいいか教えて」
と、身近な人に言うことも学習しないとできないのび太。

出来なくて
「あ~!もう!は~は~・・・」と、
一生懸命、辛さをアピールするだけの時もあるけれど、
家族は理解できても、社会では通用しません。

幼稚園の頃から

「できなくてどうしたらいいか分からないときは、
 誰かにお願いしていいんだよ。
 『あけてちょうだい』って言ってごらん」

「あけてちょうだい!」

「そうそう!そういえば、ちゃんと開けてあげるよ」


この積み重ねで、かなりヘルプは出せるようになりました。

しかし、今では逆にはじめから諦めが入っていて、
初めてのお菓子の袋を見ただけで、
一度も開けてみようとせず、

「お母さん、あけてくださ~い!」

・・・・・。

これでは誰かがいないと始めてのお菓子は食べられないって事です。


~路線変更~

「あのね、のび太、こういうときはまず、
 ①「あけくち」って絶対にどこかに書いているから
  そこを探してあけてみよう。

 ②それでもあけられなかったら、道具を使ってみよう。
  (例・ハサミ)
  これで大抵のものはあけられるはず。

 ③どうしてもできなかったら、誰かにお願いする。

 これが3年生のやり方だと思うよ。」


これでかなり自分で解決できるようになって来ました。


ひとつのことが出来ても、
そこから応用してほかの事を考える、ってことが
なかなかできない自閉症。

今はその「応用」を考えられるように、
誘導中です。

例えば、お茶をどれくらい温めたらいいか分からない。

こういう時に、

「今までレンジで温めたもの・・・
 ご飯、パン、牛乳・・・
 この中で一番、お茶に近いものは同じ飲み物の牛乳だ。
 だから、牛乳と同じ1分、温めてみよう。」

と言う風に考えられるように、誘導していくのです。

時には、視覚優位ののび太に理解しやすいように、
箇条書きや図に示したりして・・・。



今は、いつでも私が家にいるから・・・

教えるよりもやってしまった方が早いから・・・

と、何でもかんでも手を出していたら、きっと、
のび太は、
「出来ないときはお母さんがやる」と思い込んでしまう。

自分で「考える」ことが出来なくなってしまう。


「生きづらさ」を抱えるこの子の将来のために、
日々、こつこつと小さい当たり前のことを
積み重ねていくしか道はないのだと思っています。


もう、なるべく手は出さずに、口を出して文字で見せて・・・。



「こつこつ」が苦手で短気な私でしたが、のび太のおかげで、
じっくりゆっくり物事に向き合うことを教えられ、実践中です。
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| 我が家の自閉症サポート | コメント(8) |
2008-02-28 (Thu)
ある日、学校から帰ったのび太が、
缶コーヒーの空き缶を持ってきた。

「これ、拾ってきた。」

我が家の近くに自動販売機がたくさん並ぶお店がある。

その店の前を通って帰ってくるのび太の足元に
落ちていた(あった)空き缶。

「空き缶はリサイクルに
 出さなくちゃいけないんだよ!
 それなのにさ、捨てていくなんてダメなんだよ」


ごもっとも・・・。


以前ものびパパとロック(愛犬)の散歩に出かけたときに、
ドロドロの空き缶を持ち帰ったのび太。

その時も・・・

「空き缶はリサイクルに
 出さなくちゃいけないんだよ!
 それなのにさ、捨てていくなんてダメなんだよ」

・・・って力説していた。



今、のび太はリサイクルマークが気になって仕方がない。

たまにスーパーやコンビニに行くと、ドリンクコーナーで
リサイクルマークや「アルミ」「スチール」などのマークを
チェックして回るのだ。

「どうしてビールはみんなアルミで、
 コーヒーはみんなスチールなんだろう?」

などと言う「なるほど」な疑問も持つほど、
気になって仕方がないらしい。

(コーヒーは温めることもあるため、
強度のあるスチール、
ビールもちゃんとした理由があるらしい)



ある日、キッチンの収納の扉を開けて、
なにやらゴソゴソしていたのび太。

ここに缶やトレイのごみを分別している箱がある。

「お母さん!アルミとスチール、一緒に入ってるよ!」

「え?あ~いいの。
 のび太市では、アルミとスチールを一緒にして収集するんだよ」

「え~!信じられないよ~」



自閉症の子は、決められたことはきちんとしなければ気がすまない、
正義感の持ち主であることが多い。




またある日、冷蔵庫脇のプラスチックごみ箱をあさっていた。

「ちょっと!何してるの?!」

「この前、間違ってケーキのアルミホイルを
 プラごみに入れちゃったような気がしてさ~・・・
 探してるんだけど・・・」



・・・・・・・・・。



「ケーキ食べた後、ごみに出したから、
 間違ったとしてもそこにはもうないよ」

「えええ~!どうしよう!!」

「大丈夫だってば。
 ちゃんとチェックして、リサイクルするんだからね。
 人間って、誰でも間違うことはあるんだよ。
 だから、もう一度リサイクルするときにちゃんと
 チェックされることになっているんだから。」

「そうなんだ~よかった~
 でも、やっぱり間違えたのが気になって
 仕方がないんだよね」



とてもいいこと。

いいことなんだけど・・・

あまり縛られすぎて気にしすぎるのもね・・・



ほどほど・・・で、いいんじゃないかな~・・・

この匙加減が親としても難しいところです。



| のび太のあれこれ | コメント(4) |
2008-02-26 (Tue)
のび太は、かなり前のことでも、
何かのきっかけで思い出して、話してくれる。

幼稚園に入園したばかりの頃は、
会話によるコミュニケーションと言うものが
ほとんど出来なかった。

何かあったとしても、理由など教えてくれるはずもない。

しかし、卒園間近になって、

「あのね、年少さんの頃、5月頃、
 バスに乗るとき、泣いたでしょ?
 あれね、歯科検診が怖かったからなんだ。
 また、今日も歯医者さんが幼稚園にいたら
 どうしよう!って、心配だったの。」

そう。
入園から一度もぐずらずに、園バスに乗っていたのび太。

それが、5月半ばになって、急にバスを拒否しだした。

しかし、1週間くらいでまた、泣かずに乗れるようになった。

確かに歯科検診はパニクって、
先生に羽交い絞めにされて受けた、と言われた。

余程、怖かったのだろう。
しかし、1週間たって、「もう、歯医者さんは来ない」
と言うことが分かって、安心して行ける様になったのだ。



こういうことは、多々ある。

小さいころによく並べていた積み木の形。

この謎も、最近になって教えてくれた。
(面白いですよ~こちら←で見てね)




先日、出かけたときに、
ある中華料理屋さんでランチしようか、
という、話になった。

「あれ?でも、このお店、のび太、
 嫌な模様があるお店じゃなかった?」

「違うよ!ここじゃないよ!
 あれは○○のお店だよ!」

のび太がまだ幼稚園にも上がる前だったと思うが、
ある中華料理店の席に着いたとたんに、パニくった。

座ってちょうど目線に当たるあたりに、
アートな中華模様が帯状に延々と連なっている。
(詳しくはこちら←を見てね)

そのことを思い出したのか、涙目ののび太。


「やめてよ~嫌なこと、思い出させないで~」

パニックの原因になるようなことは、
これほど前のことでも覚えている。

そして、思い出しただけでも再び、気持ちがパニくる。





またまたある日、

「航空写真を撮るときに、
 ず~~~っと長い時間、校庭に立たされてたんだ。
 目の前が真っ暗になって、立っていられなくて、
 KP先生に『具合が悪いから保健室に行きたい』
 って言ったのに『我慢しなさい』って言われた。」

・・・と、言いながら、すでに涙目・・・!

「ええ?!そんなのおかしいよ?!
 いくら先生でもそれは間違いだと思うよ。
 具合が悪かったら、先生がダメって言っても、
 保健室に行きなさい。
 航空写真より体の方が大事なんだよ!」

「でも、先生がダメって言ったら出来ないよ~
 もう、思い出しただけで悲しくなってくるよ~」




この子たちは、私が過去の嫌なことを思い出すよりも
もっとリアルに鮮明に、
心の痛みとともに思い出してしまうんだろう。

抜群の記憶力も手伝って、
嫌なこと、辛いこと、悲しいことも、
そう簡単には忘れないのだろう。


辛い記憶の上に、
楽しく素敵な思い出を上塗りしてあげたい。

いつも、のび太の「思い出し涙」を見ては、
思うのであります。
| 自閉症について思う | コメント(14) |
2008-02-25 (Mon)
のび太はもう1年半、児童精神科の診察に行っていない。

2年生の秋に精神的にどん底に落ちたのび太。

KP先生の画一的な対応のせいで、
それまでなかった自傷とも言える行動が出てきた。

もう、本人に告知するしかないだろう・・・

言葉の教室の先生が主治医の先生と相談してくださり、
いざ、告知へ!

と、のび太を連れて病院へ行ったのだが、
そのときには、のび太は精神的などん底から這い上がって、
ハイテンションで診察室へ・・・。

これは、あえて今、告知の必要はないだろう、
と言うことで、そのときはのび太の疑問に先生が答えてくれただけで
告知はしなかった。

「この病院はどこが悪い人が来るのか?」

「どうしてボクはここに来るのか?」

「今度はいつ来ればいいの?」

(詳しく知りたい方は、こちら←をご覧くださいね。)


「今度、いつ来ればいいの?」

「じゃあ、冬休みにおいでね。
 冬休み前に、のび太くんが心配事とかあったら、
 いつでも来ていいんだよ。」





で・・・


いいのか?通院しなくて?






幼稚園の頃ののび太は、主治医との約束の日を
忘れずに覚えていた。

当時はカレンダーサバンなのび太だったから、
余計に約束の日にちにこだわっていたのかもしれない。

しかし、1年半前の約束の通院に関しては、
何も言わなくなった。

だから、あえて、診察の予約も入れないまま、
1年半、経ってしまった。

のび太が病院の診察にこだわらなくなったのは、
「成長のひとつ」と思っている。

「どうしてこの病院に自分が通わなければいけないのか?」

と、疑問に思って当然だ。

でも、私たちには何も言わないのび太。





それに、特別支援教育が本格的に
今年度から始まっているはずだが、
田舎ののび太地方の予算の少ないところでは、
教育委員会的にも、何も変化はない。

規模の大きい小学校には、通級の情緒クラスも
新設されたようだが、
通級希望者が多すぎて、のび太などには声もかからない。

それどころか、その話をこちらから出しても、

「のび太くんは、そこに通えないですよね?
 本来の授業を抜けて通級に行くなんて、
 無理ですよね?」

と、はじめから「希望しないでくれオーラ」を出されて、
話を持っていこうとする。


のび太のように、普通クラスで何とか頑張っていて、
そこでも目立った問題もなければ、
と言うより、先生が指導に困っていなければ
いくら障害があって本人が困っていようとも、
何一つ、公の支援など受けられない・・・。

それが、特別支援の現状だ。



せめて、担任が理解のある人なら、
こんなに気をもまなくてもいいのかもしれない。



それでも、のび太小学校は
校長先生のご理解のある学校なので、
困り感のある子に個々にあった対応をしようという気持ちは
とても感じられるのだ。

親の不安、子供の不安を理解しようとしてくださるし、
それを取り除こうと配慮してくださってもいる。

だから、あまり、しつこく「支援」「配慮」と、
親は口に出来ないところもあるのだ。




特別支援も療育関係も何もない。

病院に行ったとしても、話を聞かれるだけで終わり、
・・・の診察。




「これから」の方が親に見えない部分で心配は尽きないのに、
どうなっていくのだろう・・・。
| 療育・病院・検査など | コメント(6) |
2008-02-22 (Fri)
宿題のプリントが珍しく理科だった。

またしても親が丸付けか・・・。



中央に棒が立っていて、その影の一日の動きを
図にしたもの。

右が西、中央が南、左が東。

影は右斜め下、真下、左斜め下にあって、
それぞれ、午前10時、正午、午後2時を選択する問題。



その次の問題。

「影の位置が移動するのは何故ですか?」

の、問題にのび太の答えは、

「太陽が東から西に移動するから」

・・・?え?

「のび太、太陽は動かないよ。
 のび太だって、この前言ってたじゃない!
 動いているのは地球で・・・」

と、説明しかけたら、

「違うよ!『太陽が移動する』の!!
 地球は動いていないんだよ!!!」

へ?

「あ~・・・まだ、地動説みたいなのは
 習ってないのね?」

「習っていないし、『地球が動いている』
 っていうのは違うんだって。」

「違ってないよ!
 太陽が動いているんじゃなくて、
 地球が動いている、ってのび太だって、
 「ガリレオ」の伝記、読んだでしょ?
 それにずっと前から、本を読んで知ってたことじゃないの?」

「でも、ボクが手を上げて
 『地球が動いているから』って言ったら、先生が
 『ちゃんと話を聞きなさい!違います!』って。」

「いやいや、のび太の言ってることは
 違っていないでしょ?
 だって・・・」

「いいの!
 『太陽が移動してる』でいいんだってば!!!」






のび太の話は正直、よくわからないので、
推測してみた・・・。

おそらく、3年生の授業では
「太陽が移動するから、影も時間とともに移動する」
と、習うのだろう。

で、おそらく、KP先生がそういう説明をした後に、

「では、どうして影が動いてるのでしょう?」の質問に、
おそらく先生の話を上の空で聞いていただろうのび太が
独学で知った知識で、

 「地球が動いているから
 太陽が動いて見えて影が動く」
 

 と、発言したものの、

直前の先生の話を聞いていない、
先生の説明とは違う、という意味で、

KP「ちゃんと話を聞きなさい。違います!」

と、言われたのだろう。





でも、「否定的な言葉」に敏感で傷つきやすいのび太。

「違います」は、「地球が動く」ことに対する「違います」に
感じたふしもあるようだ。





「のび太、あのね、のび太の発言したことは
 正しいことなんだよ。間違いじゃないよ。
 きっと、3年生では「地動説」はまだ、難しいんだよ。
 だから分かりやすく、『太陽が動いている』って教わるんだよ。
 でも、正しくは『太陽が動いているように見える』だよね。
 先生も、たぶん、『先生の説明とは違います』って
 言いたかったんじゃないかな?」

「うん。3年生だけだよね?」

「うん。たぶんね。」

「あ~よかった。
 だって、『ガリレオ』の本に『それでも地球は回っている』
 って書いてたのにさ~。
 ガリレオが間違っていたのかな?って
 心配しちゃったよ。」


のび太にとっては、学校の先生の言葉は、
100%正しくて、守らなければいけない言葉だと思っている。

いくら、親が先生の言葉を訂正したところで、
絶対に先生が間違うはずなどないと思っているのだ。

だから、ガリレオの伝記で「地動説」を知ったのび太が
自慢げに「地球が動いている」と言ったのを
「違います」と否定されたことは、かなりのショックだったらしい。


「まるで、ガリレオみたいな気分になったでしょ?」

「うん。ガリレオみたいに、
 『地球が回ってる、って言うなんて死刑だ!
 って裁判にかけられたような気分だった・・・」

「正しいことを堂々と言える事は
 悪いことじゃないんだよ。
 ちゃんと知っていることを発言したのび太は
 えらいと思うよ!」

「でもさ、いつ地動説を習うんだろう?
 それまでウソの答えを書いている気持ちがするよ」



まったくだ。

「太陽が動いている」ではなくて、
「太陽が動いているように見える」と教えて欲しいけどね。


融通がきかないのね・・・学校って・・・。

・・・っていうか、KP先生が・・・。

| 小学校 | コメント(12) |
2008-02-20 (Wed)
いまだにのび太に歯みがきの仕上げ磨きをしている。

とにかく虫歯(に、なって歯医者に行くの)が怖いのだ。

今まで1本だけ初期虫歯の時点で発見し、
治療も簡単に済んでいるのも、
仕上げ磨きで毎日、チェックしているからでもある。

小さいころは大変だった。

「こんなに落ち着きなく大騒ぎする子を
 歯医者で見てもらえないだろうから・・・」

と、大暴れして号泣するのび太の腕を、
私の両足で押さえつけて必死で歯みがきをしていた。

歯みがきの大切さを力説しても、
理解することなど出来なかったのび太。

でも、いつの頃からか、
素直に磨かせてくれるようになり、
自分でも磨くようになっていった。

幼稚園の頃、「歯みがき教室」で
歯の磨き方を教わってきても、
覚えているはずなどない。

のび太が一人で歯磨きするのを見ていると、
右手に歯ブラシを持っているせいか、
左の下の奥歯と前歯しか磨かない。

そこで何とか一人で歯磨きが出来るように、
視覚優位ののび太に
「歯みがき順序カード」を作りました。

hamigaki.jpg

hamigaki2.jpg

ポイントは書き方。

「うえ、ひだり、おくばのよこ」

「した、みぎ、けんしのまわり」

などと、箇条書きに。


マニュアル好きののび太は、即、はまった!

毎日、これをパラパラめくりつつ、
一人で歯みがきできる優越感に浸っていたのび太。




で・・・

いまだに洗面所に置いてあるこの歯みがきカードを
先日、パラパラとめくって見ていたのび太。

(あれ?もしかしてまだ見て磨いてたのかな?)

・・・と、思いつつ、

「ん?歯みがきカード、ちゃんと見て磨いてね」

と、言うと、

「いや、もう、見なくても大丈夫だよ。
 全部、頭に入ってるし、もう、幼稚園じゃないし。」

「そっか。でも、これのおかげで、
 幼稚園ののび太は歯みがきできるようになったんだよ。
 ・・・もう、いらない?」

「うん。もう、いらない。」

「だよね~!
 でも、もう使わないなんて何だかさびしいなぁ~
 お母さん、頑張って作ったんだよ。」

「ちゃんと心の中にずっと取っておくから。
 歯みがきのとき、いつも思い出すから。」


そうだよね。

子供の成長とは、いつもちょっとさびしいもの。

でも、
「心の中にずっと取っておく。いつも思い出すから。」

・・・なんて、親の泣かせどころも知ったのび太の成長は
やっぱり、うれしい。




| 我が家の自閉症サポート | コメント(12) |
2008-02-18 (Mon)
~今日の記事は前々回の記事の続編です。
 始めにそちらの記事をお読みくださいね。~


のび太の連絡帳の字が乱雑なことを、
やんわり遠まわしに、

「のび太さん、字をもうちょっと・・・」

と、指摘したものの、
自閉症ののび太には「・・・」に含まれる意味が理解できず、

「のび太さん、字をもうちょっと・・・」

・・・の、隣に再びかなり乱れた字を書いたのび太。


家に帰って私との会話でやっと
先生の言わんとしていることを理解できたのび太。



さてさて・・・

「のび太さん、字をもうちょっと・・・」

と注意したにもかかわらず、隣に乱れた字を書いたため、
先生もあきれたのでしょう。


きちゃない字で宿題が書いてある隣に・・・

「字はこれでいいんですか!!!」

と、筆圧も強めに書いてあり、
先生の苛立ちがうかがえる文章・・・。


ああ・・・


まったく・・・・・・・



これは私が間に入らないといつまでも、

「乱雑なのび太の字」と、
「あいまいで遠まわしなお叱り」・・・の、
ボケと突っ込みみたいなやりとりが
永遠に続くのだろうか・・・?!



・・・・で、お手紙を書きました・・・・。



あんたさ~2年間、アタシ、ず~っとお願いして、
言い続けてたじゃないの?!
のび太への支援について、教育委員会のK先生も交えて
話し合ったときも、
「文字でストレートに示して」ってお願いしたよね?!
どうして分かってくれないのよっ!!!




・・・・・という本心は押し殺して・・・・・




「いつもお世話になっております。
 連絡帳の字のことですが、注意していただき、
 ありがとうございます。
 家での宿題の文字も乱雑で、親が注意しても、
 なかなか丁寧に書くことが出来ずにおりましたので、
 先生からご指摘いただいて、
 良かったと思っております。

 始めに注意していただいた文章で、
 のび太は理解できず、
 注意していただいたにもかかわらず、
 変わりなく乱雑な文字を書いていたようです。
 私との会話でやっと、意味を解したようでした。

 のび太は障害の特性もあって、
 遠まわしであいまいな言い回しは理解しにくいようです。
 やんわりと注意してくださった配慮はありがたいのですが、
 のび太にははっきり「~しなさい」「~すること」などと
 言ってくださった方が理解できるようです。
 「当たり前に分かること」とこちらが思っていても
 分からない、アンバランスな成長が障害の特性です。
 その辺、ご理解いただければ幸いです。

 今後もお手数をおかけすると思いますが、
 ご指導のほど、よろしくお願いいたします。」 

 


「特別支援は『ありがとう』から・・・」

いつも気にかけてくださる配慮と、
乱雑な字を注意してくださったことに
感謝の意を込めて・・・。



我慢我慢・・・・・。


親もこうして成長していかねばならんのだ。





以下、追記です。 >> ReadMore
| 小学校 | コメント(10) |
2008-02-16 (Sat)
1年ほど前に、のびパパの職場に転勤してきたQさん(30歳)。

Qさんと一緒に働いた経験のある若いZさんから、

「今度、転勤してくるQさんって、
 ちょっと変わってる人なんですよ」

と、言われていたらしい。


25歳過ぎてからの中途採用だったQさん。

仕事中に突然、握りこぶしの手の甲で、
自分の額をガンガン叩き出したり、
「ほぉぅ~!」と20年前のマイケ○ジャ○ソンみたいな
奇声をあげたりするらしい。

奇声をあげるときは、どうも自分の声に、
周りがどう反応するのか、様子をうかがっているふしもある。


さらに人との距離感(親しさによっての付き合い方の違い)
が分からない雰囲気がある。

Zさんとメルアド交換したQさんは、
とにかく日に何度もたわいもないメールをしてくるらしい。

「今、何してるの?」「今○○にいます」など。

Zさんにしてみれば単に仕事上の付き合いで、
さほど親しい付き合いでもないのに、
頻繁にメールをしてくるのが辛かったらしいが、
Qさんのほうが年上と言うこともあり、
一応、律儀に返信していたらしい。

Zさんは結婚し、新居の部屋を借りたのだが、
その隣の部屋にわざわざQさんは引っ越してきたらしい。

これにはZさんもかなり困ったらしいが、
だからと言って簡単に引越しも出来ないし、
Zさんからすれば、ちょっと恐怖でもある。

Qさんと課が違うので直接的なかかわりはないが、
Zさんから事あるごとに
Qさん情報を聞かされているうちに、のびパパは、

「こ・・・これは、アスペ族のかほりがする・・・」

と、思ったらしい。



のびパパの職場はお客様窓口などもあり、
お昼休みは人それぞれバラバラだ。

ある日、たまたまQさんとお昼休みが重なって、
二人っきりで休憩室で昼食を食べていた。

ふと、Qさんが、

「のびパパさんの携帯、見せてください」

の、言葉が終わらないうちにすでに
のびパパの携帯をつかんでいたQさん。

温厚なのびパパもあまりの失礼さに
とっさに携帯をつかんだQさんの腕をつかんで、

のびパパ「おい、失礼だぞ。今、オレがOK出したか?」

と、とがめたらしい。

驚いたQさんは、

Q「あ、一応、断ったのでいいかと・・・」

のびパパ「断れば何でも許されるわけじゃないだろ。
 相手がOKしていないのに、その行動は失礼だ。」

Q「すみません」


・・・というような、やり取りがあったらしい。



その後、例のマイケ○声で

「ほぉぅ~!」と、奇声を発し始めたQさん。

おそらくストレスがかかると出るのだろうと
思ったのびパパは、

のびパパ「その声、仕事中、窓口まで聞こえてるらしいぞ。
 なるべく、仕事中は我慢した方がいいんだけどな。
 トイレでやるとか・・・。」

Q「あ、すいません。
 自分でも無意識に出るんですよね。」



仕事は普通にできているらしいが、
人との付き合い方にかなり回りとの違和感があって、
そのせいで仕事にも支障をきたすこともあるらしい。

ある上司に目をつけられていて
(この上司は性格が問題らしいが・・・)
事あるごとに叱責を受け、
何かにつけ文句を言われているらしい。


「オレって、ちょっと変わっているんですよ」

と、自分のことを公言しているらしいQさんだが、
それは、周りにそういわれているから
「変わっているんです」と自称するだけなのか、

「変わっている」自覚があるのか、ないのか、

それで自分も困難に感じているのか、

その辺が分からないらしい。



先日の新聞に成人アスペルガーの方の
ジョブコーチの記事を読んだばかりだった。

しかし、自ら支援を求めなければいけないし、
第一、診察診断もおそらくされていないだろう。

本人がどこまで感じているのか、考えているのか、
または何も感じていないのか、

また、もしそうだとしても田舎のこの地方で、
ジョブコーチなどと言う制度があるのかどうか・・・

なにもかも分からない状態のQさんに
なす術もなく、のびパパは考えている。


| 自閉症について思う | コメント(6) |
2008-02-15 (Fri)
昨日、のび太の連絡帳に
KP先生からひとこと、書いてあった。


「のび太さん、字をもうちょっと・・・。」



連絡帳は、帰りの会で先生が黒板に書いた、
宿題や明日の持ち物、その他の連絡を自分で書く。

家で親が連絡帳を確認して、
次の朝、先生にまた出す。

親も何か、先生に連絡があれば書くので、
毎日、先生は一人一人の連絡帳をチェックし、
先生から親へ、個人的な連絡などがあれば書き、
また、帰りに子供たちが宿題を書く。


だから、毎日、先生ものび太の連絡帳を見ているのだが、
確かにのび太の字は雑に書かれている。

時々、私も、

「のび太、これ、なんて書いたの?」

と、たずねるほどだ。



のび太は落ち着いてゆっくり書けば、
それなりに字はうまい。

1年生の時は、県の書写コンクールで金賞を取ったほどだ。

しかし、「慣れ」と、「早く終わりたい」気持ちが、
字を乱れさせる。

自分なりのスケジュールに追われているのび太は、
宿題の字も、かなり独特で「飛んでいる文字」を書く。

「『文字』は誰かに伝えるための手段なので、
 自分だけが読めても、
 他の人が読めないのではだめ。
 これでは、お母さんも丸をつけられないので
 書き直し!」

これで、時間が余計にかかってしまう、と言うことも、
かなり学習してはいるのだが、
なかなか丁寧には書けないのび太。

KP先生もそう思っていたに違いない。

そこで、書いた言葉が、

「のび太さん、字をもうちょっと・・・。」


でも、この先生のひとことの後に書いた宿題の字が、
これまた、ビックリするほど読めない字・・・



「のび太さん、字をもうちょっと・・・。」


しかし・・・

しかしながら・・・・・

・・・・・KP先生は、この遠まわし、かつ、アバウトな文章が、
のび太に伝わると思っているのか?

2年間、何度も手紙を書き、何度も電話し、何度も足を運び、
のび太の特性を伝えて来たのに、
またまたここで、私の肩をガックリ落としてくれるKP先生・・・。


「のび太、KP先生、こんな風に書いているけど、
 意味、分かった?」

「・・・う・・・ん。」

「・・・(アヤシイ)
 じゃあ、『のび太さん、字をもうちょっと』の後の
 『・・・・・』の部分に入る言葉は何でしょうか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(長っ!!)
 分かった!
 「丁寧に書きましょう」だ!!!」

「ピンポ~ン!!!正解!!!!!」
 ・・・って・・・
 それが分かっているんなら、
 今日くらい、丁寧に字を書いたら?」

「だって~今、考えたら分かったけど、
 始めに読んだときはわかんなかったんだもん!」



そうです。

はっきりと示してくれないと、のび太には分かりません。

何度も何度も何度も、
伝えてきたことじゃあありませんか。


クラス全体に伝えるときにならいざ知らず、
のび太個人に伝えることであれば、
こういうときこそ、配慮して欲しかった。

「やんわりと」伝えたかったのかもしれないけど、
のび太には違うだろ!





・・・・・・・あと、数ヶ月の我慢だ・・・・・・・。

くぅっ・・・。
| 小学校 | コメント(4) |
2008-02-13 (Wed)
先日、特別支援関係の講演会を聞く機会がありました。

特別支援の対象の子供たちにかかわっていらっしゃる、
先生のお話です。


そのお話の中で「おお!」っと思ったことが、みっつ。



☆発達障害のある子供の「周りにいる子供への指導」が
 鍵を握る!


例えば、障害のあること特異な行動を真似して冷やかす子、
わざと刺激したりパニックやトラブルを誘導する子の存在を
認識し、状況を把握し、
叱るだけでなく、うまく味方につけて一番の理解者に
なってもらう。


うんうん。

確かに、障害のある子を陰で巧みに操る子っている・・・

でも、これってその子に多分に興味がある証拠。

ここはうまく教師が障害のある子の
フォローをしてくれる見方につける様に仕向ける・・・

う~ん・・・教師の腕の見せ所・・・?




☆『ふわっと言葉』を使おう。

うれしい・素敵だね・心配ないよ・すごいね・
 大丈夫だよ・よかったね・ゆっくりね・・・などなど


これは、私もよく使っています。

でも、当事者の方に

「そういう、あいまいな抽象的な言葉は
 実感できないし、理解することが難しい」

と、言われたこともあり、

思わずふいに使ってしまう私にとっては、
使うたびに、ちょっと自己嫌悪だったのですが、
このような言葉を使うことで、
言う方も気持ちがやわらかくなる、
言われる方も緊張がほぐれる、

・・・と言うことでした。

ちょっと、安心・・・。




☆特別支援は「ありがとう」から・・・

親がやって当たり前、学校がやって当たり前、
支援を受けて当然、学校に行って当たり前、
・・・と言うことではなく、
当たり前のことでも、
時間を割いてくださり、手をかけてくださり、
気持ちをかけてくださったら、感謝の意を伝え合おう、
子供も元気に学校に行って帰ったら、
頑張っていることに感謝の気持ちを伝えてあげよう。



確かに。

うちの子は発達障害があるんだから
支援を受けて当たり前なのよ!

・・・っていう親にだけはなりたくない。


それに子供が毎日、元気に学校に行くことは
やっぱりすごいことだと思う。

それに、私にとってのび太は、
そこに存在してくれるだけでいい、
それだけで充分な存在なのだ。

私の元に生まれてくれたことへの感謝を
忘れずに伝えていこう。


| 特別支援・資料関係 | コメント(12) |
2008-02-12 (Tue)
「あ~!こういうのを『KY』っていうんだよね~」

テレビを見ていたのび太が言った。

何だか、ドキッとした。


のび太は高機能自閉症。
自閉症は一般に「周りの空気が読みづらい」と言われている。

「周りの空気が読みづらい」と
言われるくくりに入るらしいのび太の口から、
「KY」と言う言葉が出てきて、
何故だかドキッとする私。

「KYってどういう意味?」

「えっと、例えば、
 静かにしなくちゃいけないのに騒いだり・・・
 内緒にしていたことをベラベラしゃべったり・・・
 っていうことでしょ?」

「うんうん。そうらしいよね。
 『空気が読めない』ことを言うらしいね。」

「Aくんってホント、KYなんだよな~
 女の子に嫌なことを言ったりさ~
 静かにするときに大声出したりするんだよ」

「そっか~。のび太は大丈夫?
 KYなこと、してないの?」

「大丈夫だと思う。
 『人のふり見てわがふり直せ』っていうから、
 気をつけてるよ。」




・・・んぷぷ・・・

笑ってしまった私・・・






~またある日~

「ねえ。 『ウザイ』ってどういう意味?
 国語辞典に載ってないんだ。」

「あ~国語辞典には載っていないよ。
 流行語だからね。
 『うるさい』とか『しつこくてイヤだ』って言うことかな?」

「ふ~ん。じゃあ例えば、
 ボクが本を読んでいるのに、
 ロック(愛犬)がボクにじゃれてきたりしたら、
 『あ~もう!ウザイな!』って感じ?」

「うん。まあ、使い方としては合ってるね。
 でも、『ウザイ』って言われるのと、
 『うるさい』って言われるのでは、
 お母さんは『ウザイ』の方が、
 なんか嫌な感じがするなぁ。」

「ボクも『ウザイ』って言われたら
 嫌な気持ちがした。」

「『ウザイ』って言われたの?」

「うん。言われた。
 意味がわかんなかったけど、
 すごく嫌な気持ちになった。」

「そうか~。
 じゃあ、そんな風にみんなを嫌な気持ちにする言葉は
 使わない方がいいね。」

「うん。良くない言葉だな。」



意味が分からなくても、
ちゃんと言葉の雰囲気を感じ取れるのび太。

君は「KY」なんかじゃないよ。
| のび太のあれこれ | コメント(6) |
2008-02-08 (Fri)
カレーライスを作った。

カレーといえば、隠し味になにやらかにやら入れて、

「今日の隠し味、何か、わかる?」

・・・なんて、聞いてみたりするのが好きな私。



チョコを入れたときは、一発で当てた、敏感なのび太。

そうそう!バナナを入れたときも当てた!



さすがじゃあ~!!!




で、今回は「すりりんご」を入れてみた。

「ね、ね、今日の隠し味、なあ~んだ!」

「う~ん・・・わかんないな~
 なんか、果物・・・?」

「そうそう!果物!」

「え~!ぜんぜんわかんないよ~」

「ひっひっひ~・・・わかんなかったか~・・・
 実はね、りんご、すって入れたんだよ~」

「え?!りんごすって?」

「そう!りんご、すって入れたの」

りんごす?」

「???りんごすって・・・」

「えええ~!!!」

「だって、『りんごとハチミツとろ~りとけてる♪』
 って言うでしょ?」

「りんご?りんごね?
 だって、お母さん、『りんごす』って言うから、
 『りんご酢』かと思った~!」

「あ~!りんご、すって、って、
 『すりりんご』のことだよ~」

「あ~!よかった~
 すっぱいのが入ってたら、げげげ~だよ~!」

「(爆笑)」






数年前まで、のび太と会話をするのが夢でした。

だから、こんなことすらウレシイ私・・・。



・・・・・くだらない、親子の会話でした。

ちょっと、面白かったので・・・(汗)
| ここ、笑うところ~ | コメント(13) |
2008-02-07 (Thu)
のび太はDSを持っていますが、
他のお友達のようなゲームをしません。

もっぱら、漢字検定と平成教育委員会のみ。

「ゲームで誰かが死んだり殺したりするのがイヤだ」

一度もポケモンや格闘ゲームをしたこともないのに、
友達の話を聞いただけで、

「死んだり殺したりするのがイヤだ」という、のび太。



ドラマのちび○るこちゃんも、クイズコーナーなどは
楽しんでみているのですが、
ドラマ編になると、チャンネルを変えます。

ドラマというものは大抵、
始めに問題提起があって、解決に向かう・・・

・・・のですが、
始めの「問題提起」の部分で、
「いじめのシーン」や「悲しくて泣いている子供の姿」や
「叱られて落ち込むちび○るこちゃん」など、
ブルーな感情のシーンが耐えられないらしい。


親としては、その悲しみやツライ出来事を
解決するところまで見てほしいなぁ~

・・・なんて思うのですが、
涙目で慌ててチャンネルを変えるのび太を見ていると、
「想像力の欠如」「空気が読めない」などと言われている、
自閉症の症状は否定したくなります。


逆にあまりにも複雑にいろいろなことを想像してしまって、
パニックになるのでは・・・?

とか・・・

今までの自分の経験からのフラッシュバックなどで、
身動きが取れなくなったりで、
とんでもない行動、言動を引き起こしてしまうのかも・・・?

などと、思ったりします。



ある日・・・

「のび太、もしもお母さんが急に具合が悪くなって、
 倒れちゃったりしたら、どうしたらいいかわかる?」

「えっとぉ~・・・
 『お母さん、大丈夫?』って言う」

「・・・あ・・・まあ、そうなんだけど、
 119番に電話して、救急車を呼んでくれるかな?」

「あ!そっか!救急車ね!」

「そう。ちゃんと、『お母さんが倒れました』って言って
 名前とか住所とか、慌てないで言うんだよ。
 そして、その後、お父さんの携帯に電話してね。」

「うん!分かった!」




・・・・・・・しばらくして、

涙目&ブルーな表情ののび太・・・

「・・・ん?のび太?どうしたの?」

「・・・ぅわ~ん!お母さんが本当に倒れたりしたら、
 どうしようって思ったら、悲しくなっちゃったよ~!!!」

「ひょえ~・・・大丈夫だよ~のび太~
 ほら~こんなに元気だし、ご飯もおいしいし、
 今すぐ、倒れたりはしないからさ~」

「でもぉ~!『お母さんが倒れたら』なんて言われたら
 『死んじゃったらどうしよう』って思うしさぁ~!
 想像したら悲しくて涙が止まらなくなっちゃうじゃないかぁ~!
 えぇ~~~~~ん!」


 

想像しすぎだっちゅーの!




2日くらい経ってから、

誰でも急に具合が悪くなってしまうこともあることや、
順番から言って、お父さんお母さんはのび太より、
先に死んでしまう可能性が高いこと、
でも、なるべくのび太のことを見守っていたいから、
長生きするように気をつけていること、
お母さんとしては急にそういうことが起きても、
のび太が慌てないで対処できるように教えておきたかったこと、

・・・などを冷静に話しました。

冷静に聞きながらも、時折、涙目になるのび太。


私はやっぱり
「自閉症・想像力の欠如説」は否定したいほど疑問に思う。





「もし、お母さんが死んじゃったら、
 ご飯・・・どうしよう・・・
 お父さん、作れないよね?」



「え・・・

心配はご飯かっ?!



そっかぁ・・・

万が一のことをのび太に教えるよりも、
せめて旦那に「家事の基本」を仕込んでおかねば・・・(汗)

そして、のび太にも、
「生きていくための生活の基本」は教えていかなければ・・・


いやぁ~・・・

まだまだ、簡単には死ねないっす・・・
| のび太のあれこれ | コメント(18) |
2008-02-04 (Mon)
「のび太、お父さんに今日のこと、
 お礼を言った方がいいんじゃない?」

「お礼?」

「だってお父さん、Z市に何にも用事ないのに、
 のび太の漢字検定の受検のために、
 車で片道1時間かけて、
 連れて行ってくれたんだよ~」

「あ~そうか~
 でも、なんて言えばいいのかな?」

「じゃあ・・・
 もし、のび太が何にも用事がないのに、
 お父さんのことを車でZ市に送っていったとしたら、
 お父さんになんて言って欲しいかな?」

「えっと・・・送って行ってくれてありがとう・・・
 かなぁ~?」

「そうそう!そうだよね!
 じゃあ、そののび太の気持ちを伝えた方がいいんじゃない?」

「お父さん、今日は送って行ってくれてありがと!」

「どういたしまして~」

「ね~こうして『ありがとう』って言われたら
 お父さんだって『また、漢字検定を受けるときは
 頑張って連れて行ってあげよう』って思うんだよ~
 ね?おとうさん?」

「『ありがとう』って言われたらうれしいから、
 何回でも連れて行くよ~!」



ちなみに、お父さんは、私とのび太の会話の一部始終を
聞いていないふりで聞いています・・・ハハ・・・







普通だったら、「なんて言えばいいのかな?」の段階で

「そんなこともわかんないの?!」

・・・ってなことになるのでしょうが、
本当に分からないのび太。

我が家では「じゃあ、もし逆の立場だったら・・・?」
に置き換えて、なるべくのび太に考えさせます。

時々、「どうしてお礼なんか言わなくちゃいけないの?!」
って聞き返されることもあります。

でも、本当に本当に分からないんです。

それが自閉症なのです。


だから、いちいち教えて「言葉の経験」を積ませます。

いつか、自分の心の中から
自然に相手の気持ちを思いやる言葉が出てくるように。

自分の言葉で相手とのいい関係を作れるように。




追伸・・・漢字検定4級受験の詳細については、いづれ、ご報告します・・・
| 我が家の自閉症サポート | コメント(10) |
2008-02-01 (Fri)
昨日、「がっかりだよっ」と、
心の叫びを記事にしましたが、
ここはやはり、先生に訴えねば・・・

・・・と、連絡帳に書くことにしました。


まず、ちゃんと、ことの次第をのび太に聞かねば・・・

と、聞いたところ・・・



「どうすればいいですか」の質問に「自分で考えろ」と言われたのは本当。

みんなに笑われても先生は何も言ってくれなかったのも確か。

でも、みんなそれぞれ片付け始めたときに、
先生がのび太のところに来て、
要らない物は捨てる、
道具箱に入れるもの、家に持ち帰るもの、など、
整理の仕方を教えてくれたとのこと。

だから、連絡帳には書かないで欲しい、と、
のび太は言うのです。

連絡帳に書くと、宿題などを自分で書くときに、
周りの友達に見られるからイヤだ・・・と。

じゃあ、封筒にお手紙ならいい、
とのび太からOKが出たので手紙を書きました。




「『机の中を片付けよう』というときに、
 漠然とした指示ではのび太はどう片付ければいいか、
 分かりません。
 分からないことを質問したときに、
 『自分で考えろ』と言われたことがのび太にとっては
 ショックだったこと。
 分からないことの意思表示が出来たことは
 かなりの成長だと思うので、
 それを突き放されたことは残念に思うこと。

 また、その際に、クラスのみんなに笑われたことも
 のび太は気にしている。
 のび太は笑われるようなことはしていない。
 ここで先生からフォローして欲しかったこと。」


・・・などを、「なるべく」親としての感情をいれず、
のび太の気持ちを代弁するつもりで書きました。


・・・で、先生からのお返事を持ち帰ったのび太。


「お手紙の件に関して、結果的にのび太さんを
 傷つけてしまい、申し訳ありませんでした。
 あの時は一度に複数の子供たちが発言しだして、
 騒然としていたときでしたので、
 配慮に欠けた対応をしてしまいました。
 片付ける際には、
 のび太さんに個人的に指示を出しました。
 のび太さんも指示を理解し、きちんと片付けていました。
 今後はこのようなことのないよう、
 のび太さんの気持ちに寄り添って行きたいと思っています。
 ・・・・・云々・・・。」


確かに先生は大変だ。

私も人に教える仕事をしていたし、
10人の子供すら集中させるのだって至難の業だ
ということも経験から理解できる。

しかし、仕事というものは、常にプロでなければいけないのだ。

私が新講師として研修を受けていたとき、
「講師歴30年の先生もあなたたち新講師も、
 同じお月謝をいただいている。
 そこに生徒の理解度の差があってはいけない。
 音楽教育のプロとして、お金をいただいている以上、
 新講師だからとか、子供の素質がないからとか、
 練習してこないからとか、そういうのはすべて言い訳です。」

と、常々言われてきた。

「仕事」というのはそういうものだ。



これでお給料をいただいている以上は、
忙しい とか、大変だ とか、相手の資質が とか、
そういうことは言い訳にしかならない。



もちろん、いつでもどんなときも100点でなければいけない、
ということではなく、
常に要求されている仕事に100%向かわなければいけない、
ということだと思う。




私だって、KP先生にいつでもどんなときも、
のび太に配慮して欲しい、なんて思っていない。

これがのび太の担任になって間もないなら、
まだ理解できる。

しかし2年間ものび太を担任してきた。

私も2年間、のび太の困り感を訴えてきた。

だからこそ、のび太が分からないことを訴えたときくらい、
誠実に対応して欲しかった。



KP先生、今回の件に限ってみれば「教育のプロ」としては失格だと思う。


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