2008-08-01(Fri)

小さな屈辱

6月に漢字検定3級を受験したのび太。

3級とは中学卒業程度のレベルなので
受験する人のほとんどは高校生。

キャピキャピの女子高生達の中にポツンとひとり
小学生男子ののび太が座っている姿は
ちょっと笑えた〜



ところでいつもの事ながら
ほとんど勉強せずに受験しているのび太。

今回ももちろん、前日まで一切勉強せずにいた。
しかしさすがに当日、
チラッと問題集を開いたらこれが結構難しい。

単なる読み書きは完璧だが
対義語、文字訂正、など応用力が試されるものがダメなのだ。


さすがに今回はキツいぞ〜!

しかし今までもそう言いつつかなりの高得点で
合格してきたので、あわよくば…!?



2週間後、受験者はネットで合否を確認できるのだ。

さて…






受験番号☆★☆★番、のびのび太…



「合格まであと1点です」




えええ?合格まであと1点?





・・・っていうことは不合格










・・・・・んまあ、そうだよなぁ〜

全く勉強もしないで合格できるほど3級は甘くはなかったんだ。



というか、1点足りないだけだったっていうのも驚き〜!




帰宅したのび太、早速

「ねえ!今日、漢検合格発表、見てくれた?」

「はい!これ!」

プリントアウトしておいた「合格まであと1点です」を見せた。



「ん?え?どーゆーこと?!」


うんうん。
こういう遠まわし、かつ、本人の気持ちに配慮したような文章は
理解できまい・・・


「不合格だって。あと1点あったら合格だったってこと」

「えええええ〜!!!1点だけ〜?!
 そんなぁ〜!!!たった1点?!」

「テストって言うのは1点が勝負なんだよ。
 学校の受験だって1点の差で合否が決まったりするんだから。」

「んぁ〜〜〜・・・(涙目)」

「だからね、勉強しなきゃダメなんだよ。
 甘く見たでしょ?

 どうせだったら次、難しい2級とか1級とか受けることにしてみたら?
 難しい方がやる気になるんでしょ?」

「・・・・・う〜ん・・・・・そうかなぁ〜・・・
 でも、次、受けるかどうかはちょっと考えてみる」

「そうだね〜小4で4級持っているだけで
 充分なんだから、受けたくなったらやればいいよ」




いい経験だったと思う。

のび太は自分は勉強が出来る、と自負している。

自信を持つのはいいことだけど
それをひけらかしたり、それで勉強を甘く見たり、
自分が知っているからといって知らない人をけなしたり・・・

最近ののび太は自分に知識があることで
いい気になっている節があった。


のび太にとっては初めての屈辱だったかもしれないけど
今ののび太には「1点足りない」ということ自体が
とても大事な出来事だったと思う。




これに懲りず、どんどんチャレンジしていって欲しいけどな〜








・・・・・でも、小学生割引?で1点、負けてくれてもいいのに・・・?


なぁ〜んて思うワタシも、まだまだ甘いのだよ・・・汗・・・







2008-07-29(Tue)

失敗は配慮不足から

用事があって、朝9時前に家を出たいと思っていた。

のび太はプール。

毎日、雨続きでなかなかプールにも行けず、
やっと晴れて、早く行きたくてウズウズしている。

プールは9時半からで9時15分に家を出たいらしい。



今まで、のび太が帰ってきたときに私がいないので
鍵を玄関前の某所に隠しておくから
開けて入っている、と言う経験はしている。

しかし、留守番状態から
出かける準備をして家を出る、と言う経験は
まだしていない。


別に私も急いでいくほどのことでもなかったが、
予定を変更したくないアスペ的な気持ちと、
のび太に新たな経験をさせようという気持ちもあった。



「お母さん、先に出かけるからね。
 ロックのお留守番サークルを準備しておくから
 あとはのび太が出かけるときに
 おやつで誘ってサークルに入れて、
 玄関の鍵をかける。
 鍵をかけたら、ここにおいていってね。」

と、鍵の置き場を実際に連れて行って示した。


「う〜ん、わかった〜」

ちゃんと見てたのかもアヤシイ、気もそぞろののび太。

「ちょっと!わかったの?!
 ここだよ!玄関に鍵をかけたら
 ここに鍵を置いて行きなよ〜!」

「ほほ〜い!」




・・・・・んもう、心ここにあらず・・・・・


のび太の気持ちはすでにプールで泳いでるらしい・・・



「じゃあね!お母さん、行くから!
 ちゃんと鍵かけてね!」

「お任せください!!!」









1時間後、帰宅した私。


案の定、鍵を置いておく約束の場所に鍵がない!


「・・・・・


ドアを開ける。


・・・くっ・・・やっぱり鍵がかかっていない・・・





靴箱の上には鍵が残されていた。





はぁ〜・・・

やっぱりダメだったか・・・



帰ってきたのび太に、つい、きつく問い詰める私。


「ちょっと!鍵!どうしてかけてくれなかったの?!」

「あ・・・かけてなかった・・・」

「おいおい・・・玄関に鍵かけてないとどうなる?」

「・・・泥棒に入られるかも・・・?」

「そうだよ!うちには盗まれて困るものはないけど
 お留守番してる可愛いロックがさらわれたらどーする?!」

私も頭に血が上って言ってる事が訳わからん!!!

「・・・・・」

「ちゃんと置く場所も『ここ』って見せたでしょ?
 どうして忘れちゃったかな〜?!」

「ホント、どうして忘れちゃったかな・・・」

「楽しいことばっかり考えて
 お母さんがお願いしたこと、忘れてたの?」

「う〜ん・・・自分でもよくわかんないな〜」

「これからは絶対に忘れないこと!」

「う〜ん・・・わかった〜」





なんとなく予想はしていた。

大抵、こういう初体験のことは、失敗する。

初めて私のいない家に帰ってきたときも、
ちゃんと鍵を開けて家に入ったのに
難癖つけて号泣していた。

留守番しているのび太に出先から電話したときも
全然、電話に出ず、一度切って、
再びかけなおしたらやはり号泣で電話に出た。

受話器を取ったがどこかのボタンを押してしまったために
私の声は聞こえているが私にはのび太の声が
聞こえていない状態だったらしい。



今回は号泣しなかっただけ良かったが、
どうしても一度では覚えられないのが難点だ。





しかし私もわかっていながら怠ったことがある。

箇条書きにしなかったこと。

鍵の置き場所を実際に見せたから大丈夫かな〜
なんて思ったが、やっぱり安易だった。

ちゃんと準備の手順を箇条書きにしなければいけなかった。


初心を忘れちゃいけない。



のび太は様々なことを経験から慣れてきてはいるし、
大きいパニックも最近では少ないために
普段の生活ではのび太の生きていく困難さを
忘れてしまいがちだ。

でも、自閉症は完治しない。

新しいことを経験するときは、こちら側がちゃんと
配慮するべきなのだ。


改めて思い知らされた出来事でした。









 
2008-07-25(Fri)

大きくなるって・・・(汗)

のび太、初めて自分で乳歯を抜いた。




上4本、下4本はずいぶん前に抜けたけど、
この時は歯医者の治療も未経験で、
とにかく大変な思いをして抜いた。

皮一枚だけで繋がっているほとんど取れている乳歯を
いつまでも後生大事にぶら下げていたのび太。

ことばの教室の先生に
「おおきくなるっていうことは」という絵本を読んでいただいて
その中に「子どもの歯が抜けて大人の歯が生えるということ」
(だったかな?)
という文章も何度も何度も読み聞かせた。

のび太のルールブック」にも

「おとなの歯が生える前に、子どもの歯が抜けます。
ちょっと痛いかもしれません。
血も出るかも知れません。
でも、おにいさんになるためにみんな子どもの歯が抜けます」

なんて書いて視覚で訴えてもみた。


しかし、そうこうしているうちに永久歯が下から生えかけて、
噛むと痛がって大騒ぎ。


仕方がないので、のびパパが毛抜きやペンチで一思いに抜いていた。


もちろん、大号泣。大パニック!


いくら乳歯と永久歯の説明をしようとも、
どんなに歯が抜けることは素晴らしいこととおだてても、
怖いものは怖いのだ。


だって、ずーっとここにあった歯が
無くなることなんてありえないし、
血が出るかも・・・なんていわれたら恐怖心が
どんどん大きくなっていくんだもの。



思い返せば2,3歳の頃は仕上げ磨きさえもパニックだった。

だっていくら歯磨きの説明をしたところで
のび太は言葉を理解できなかったのだから。






初めての生えかわりから数年たち、
歯医者の治療もへっちゃらになって、
ついに自らの手で初めて乳歯を抜いた。






で・・・ひとこと・・・









大きくなるってさ〜、
 ホントに大変なことばっかりだけど、
 成長するってことにも慣れてきたかな〜












爆笑〜〜〜!!!







君の成長のために
あれこれと手を尽くしてきた甲斐がありました〜(笑)




2008-07-24(Thu)

再び震度5強に大物の予感

夕べ、再びのび太地方を襲った震度5強の地震。

本当に恐ろしかったです。

外は雷雨

そして激しい地震

異常な蒸し暑さの中、パニック状態の私。


前回の地震の余震(震度3,4)程度じゃ起きなかったのびパパも
さすがに飛び起きました。






ん?



あ・・・






ああ・・・のび太ですか?







私とのびパパの間に寝ているのび太の真上の灯具が
落っこちそうに傾いたので、

「のび太!のび太!すごく大きい地震だよ!
 起きてってば〜!!!」


と、叫んで体をゆっさゆっさと揺すってもびくともしないのび太。


転がして灯具の真下から避難しようと押しても
全く微動をだにしない・・・



激しい縦揺れ、そして横揺れが1分ぐらい続いたように感じました。



揺れもおさまり、薄暗い2階の様子を見ると、
前回の地震と同じように物が落ち、
家具もずれていました。

・・・え?

前回の地震があったにもかかわらず、
まだ家具の固定もしてなかったの?!

って思われる方もいますよね。

地震恐怖症、と言いつつ、こういうところが
私のいい加減なところで・・・汗




1回のリビングにひとりで寝ているロックが気になり、
のびパパが1階に下りていきました。

起きる気配のないのび太を灯具の真下からずらして、
私も1階へ。


テレビで地震のニュースを見ていると、
2階からのび太の声が・・・



「ううっうっ・・・怖いよ〜〜〜!!!」

のび太!

やっぱり怖いよね。

急いで2階ののび太の元へ・・・



号泣しているのび太。



「大丈夫だよ〜ゴメンね〜ひとりにして。
 もうおさまったから大丈夫だよ。
 テレビで速報見てたら、震度5強だって。
 震源は○○のあたりみたいだよ。
 怖かったね〜」


「・・・?え?
 地震があったの?」

「え?地震が怖かったのを思い出して
 泣いちゃったんじゃないの?!」

「違うよ〜真っ暗で12時半なのに
 誰もいないから怖かったんだよ〜」

「え?そっちで泣いてたの?
 地震は覚えてないの?」

地震は知らない

「どおりで全然起きないはずだよね・・・
 お母さん、のび太のこと、揺すって起こそうとしたのに
 全然動いてくれなくて・・・」

「知らないよ〜そんなの〜」






家中のものが落っこちて激しく揺れた1分。

私の叫び声にも私が動かそうと体を揺さぶっても
全く反応せず、爆睡だった、のび太。






そういえば、ロックも揺れている間も、
その後、のびパパがリビングに行くまでの数分間も
全く「ワン」とも「クゥ〜ン」とも言わずにいたし・・・

よそのワンコは怖がったり、地震の前に落ち着かなくなったり、
人間並みに不安定になるワンコもいるらしいと言うのに・・・



そして、のび太の大物ぶり・・・

この世で地震が何より怖い私の息子と思えません。

もし、もっと大変なことが起きて逃げなければいけないときは
のび太は担いで避難するのか?!

なんて思いましたが、担ぐのは無理なので
足首持ってのびパパと引きずることに決定しました。


皆さんも「もしも」に備えて準備していた方がいいですよ。

そして、地震の際に子供を運べる体力もつけねば・・・

と、思い知らされた地震でした。






でも・・・

どうしてのび太地方に大きい地震が続くの?!

もういや〜〜〜!!!


2008-07-20(Sun)

特別支援犬、ロック

のび太と我が家の愛犬ロックの仲は
相変わらずぎこちない。

のび太はロックが大好きだけど、
どう接したらいいのか、わからないのだ。

ついつい、自分の「ロック大好き」な気持ちを
自分勝手に大げさに表現してしまい、
ロックに「ガウッ!」っと甘噛みされたり、
威嚇されたりして避けられる。

ロックもロックでのび太が大好きで
気が付くといつの間にかのび太の横にピッタリくっついて
まったり寝ている。

しかし、のび太は物事に集中すると周りが見えなくなる。
よって、横に寝ているロックの存在を忘れて、
足や手を動かすために、ロックはビックリして吠えたりしてしまう。



なかなか、想いと行動が結びつかず、相手に伝わらず、
お互い気持ちがすれ違うことが多い。



犬は「大好き!」の愛情表現として
大好きな人を舐めたりする。

私やのびパパが帰宅すると、留守番していたロックは

「おかえり!おかえり!待ってたよ!」

と言わんばかりに駆け寄って飛びついて顔中を舐めまわす。

ま、しつけのいい犬ではないのはこの行動のとおりだが、
この飛びついて舐めまわされる時は至福のひと時なのだ。

ロックはもちろん、のび太にも飛びついて舐めまわしたいのだが
のび太は舐められるのがNG。

「犬にとって舐めるっていうことは
 『大好きだよ』っていう意味なんだよ」

と言ってもこればっかりはどうしてもできないらしい。

「ボクだってロックが大好きだけど
 舐められるのだけはどうしてもイヤ!」






のび太は小さいころ、ほんのちょっと手が濡れてもパニクった。

幼稚園で「水遊びなどをして服が濡れたら自分で着替えて
汚れたものは持ち帰る」と言うことになっていて
着替えを2セット園に置いていたのだが、
ほんのちょっと袖口が濡れた、とか、
他のお友達の水しぶきがちょっとかかった、とか、
そんなことくらいでご丁寧に着替えてくる。

毎日毎日、のび太の着替えだけでかなりの洗濯物だった。



濡れることに過敏なのだ。

こればっかりはどうしようもない。

嫌なものは嫌なのだから。




だから犬に舐められるのが嫌だ、ということも理解できる。

しかし、理解できないのはロックだ。




ボクのこと、好きじゃないの?!

大好きだってば〜!

ボクが駆け寄っていって嬉しくないの?!

嬉しいけどチュってしないでよ〜

ボクのこと、嫌いなんでしょ?!

嫌いじゃないけどさ〜



まるで高校生カップルのような微妙なカンケーの、のび太とロック。




だけど、最近ではロックものび太の性格を理解しつつある。

のび太が帰ってくる気配を感じると「クゥ〜ン、クゥ〜ン」と
甘えた声でのび太に近寄っていく。

だけど、私にするみたいに飛びついていったりしない。

そして、のび太の足元をまとわりつく。

のび太の顔を見上げて「おかえり!学校、お疲れ様」
と、言ってるように見える(親バカな飼い主でゴメン)けど
決して顔を舐めたりしない。



「だって、のび太、舐められるの、嫌でしょ?」

と、思っているロック。(に違いない・・・親バカ)



これは、ロックなりにのび太の特性を理解した行動だと思うのだ。

犬ってスゴイ!

動物ですら、ここまで相手によって接し方を変えられるのだ。

相手が嫌がることはしない。

それがお互いにいい関係でいられるための条件なのだ。



いくら障害の特性を知って欲しくて文書を書いても
理解できない教師もいると言うのに
ロック、君は、我が家に来るべくして来た、
特別支援犬と言っても過言ではない(いや、言いすぎかも・・・汗)


のび太とロックの関係はこの画像がすべてを物語っている。


のび太とロックがこんないい感じにくっつきあっても、
ロックは決して、これ以上、のび太に近づかない。

こんな感じになったら、私やのびパパだったら
100%顔中ベロベロ攻撃にされるのだが、
のび太のことは絶対に舐めたりしない。




ある日、のび太にブチ切れて私が叱っていたら、
ロックは叱られているのび太の周りをぐるぐる回って、
鼻先でのび太をツンツンし続けていた。

そして、叱り終わって私とのび太は
いつもどおりに会話をしていたにもかかわらず
ロックはのび太にくっついていて、
まったく私に近寄らなかった。

そればかりか、「ロック!」と私が呼んでも、
一瞥してまるでプイっとするみたいに通り過ぎる・・・


そうかそうか。

ロックはのび太の味方なんだ〜

と、ちょっとヤキモチ焼きつつ、それが嬉しかったりするのだ。



ロック、のび太が嬉しいときはもちろん、
悲しいとき、辛いとき、そばにいてやってね。



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プロフィール

Author:まっぷ〜

のび太の母。元音楽教室講師。思いつきで行動する人。
嫌いなものは電話と人の集団。好きなものは色のグラデーションの羅列とカントリーリース。
聴覚過敏、絶対音感あり。
08年5月アスペ診断済み。パニック障害の傾向あり。
のび太に酷似する特徴を持つ。



のび太・・・小4(普通クラス在籍)。4歳で高機能自閉症と診断。
只今日本史に没頭、「将来は歴史学者になる」らしい。難しい算数問題、漢字(漢検4級取得)なども現在の趣味。
カメラアイの技あり。聴覚過敏、絶対?音感あり。
超敏感な部分と超鈍感な部分が混在する中「マイワールド」に生きる。



旦那(のびパパ)・・・のび太の父。お気楽がモットー。嫌なことも寝れば忘れる。こだわりがなく、どんな形でもどんな環境でも適応できる「スライム」のような人。
自称「俺ADHDかも?」。
のび太と寝相や仕草がシンクロしている・・・。線対称で寝ている。



ロック・・・のび太家の愛犬。オカマのビーグル犬。2歳。
アレルギーによるハゲが体のあちこちにあるものの、のび太が2歳くらいのにぎやかさと落ち着きのなさを彷彿させるやんちゃ犬。
横柄な寂しがりや。
のび太の大切な弟であり、親友。

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