2010-07-15 (Thu)
思えば、2年前の小4の頃は
毎日のように泣きながら帰ってきて、
毎日トラブルやらいざこざばかりで
のび太が帰ってくるまで落ち着かなかった。




ところが。





5年生になり、初めの頃は4年生の名残で
時々、いざこざがあったりしたものの
夏ごろには毎日学校が楽しくなり、
6年の今ではいざこざも嫌がらせもないらしい。

他人同士のいざこざやいじめで学級会で話し合った、
とかいう話はしてくれるのだが、
のび太に関わる話が全くなくなった。


それもこれも、5年生になってすぐに
のび太へのいじめ、嫌がらせを感じ取って
厳しく強く対処してくださったC先生の対処のおかげだ。
(詳しく知りたい方は→こちらの過去記事へ





でも、ホントに何もなくなったのだろうか?





「のび太、今、学校でいじめとか
 嫌な事されたりとか、ある?」


「今は全然ない。」


「そっかぁ~、良かったね~
 いろいろあったけど、頑張ってきたからだよね」


「あ~、まあ・・・」


「今、隣の席がAくんだけど、大丈夫?」



そう。

A君とは4年生の頃、しょっちゅうのび太に
嫌がらせをしたりで、当時の担任がA君の親に
「のび太くんへの嫌がらせがひどいので注意してください」
と、連絡したらしく、
すぐにAくんのお母さんから電話を頂き、
謝罪された事もあったのだ。

そんなことがあったにも関わらず、
Aくんはしつこく、のび太への嫌がらせをやめなかった。

私としてもAくんはのび太にとって要注意人物だと思ってた。

人間には相性と言うものがある。

個人の人間性云々以前の問題で「相性」が悪くて
いざこざが起きる、と言う事も多々あると思うのだ。





「大丈夫。」


「Aくん、嫌がらせしたりしなくなったの?」


「しなくなったよ。
 時々、ムカつくような事、言うけど、無視、だよ」


「へえ~!のび太、無視できるようになったんだね」


トラブル続きだった頃、
嫌がらせは無視!そういう人の相手をするから
相手はますます嫌な事をし続けるんだから!

と、教えていたのだが、幼かったのび太には
そんな事は出来なかった。

ひとつひとつの嫌がらせを真に受けてパニクリ、
相手もますます面白がって続いていたのだ。



それが、やっと、「無視」という一種の自己防衛方法を
実践できるようになってきたのだ。






「そう!無視、っていうか、フリーズ、っていうか。
 一回、嫌なこと言われた時『ガーン!』って言う意味で
 フリーズしてみたら、Aくん、『チェッ』って感じで
 言わなくなったんだ」


「なるほどね。だからそういう人には
 無視が一番、効くんだよ。
 やっとわかったでしょ?」


「うん、やっとわかった」








「ねえ、『フリーズ』ってどういう風にするの?」


「・・・・・・・・・・」


「ねえ!のび太!『フリーズ』って・・・」



一点を見つめて微動だにしないのび太。




「ははぁ~・・・これが『フリーズ』ですか?」


「はい!フリーズ解除しました~!
 これがフリーズです!」







なるほどね。




「無視」という漠然とした対処法より、
「フリーズ」という「行為」の方が
のび太にとってはわかりやすく態度として
実行しやすかったのだろうな。



何はともあれ、こんな事でも「成長」を感じる今日この頃・・・








 
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2009-12-03 (Thu)
5年生になってからというもの、
のび太は自分の部屋で宿題をしている。

それまではリビングでしていたのだが・・・



あら~ちゃんと部屋で勉強なんていい子なの~!


・・・・・いえいえ・・・・・




リビングですると、


「字が汚い~!丁寧に書け~!」


と、私の横槍が入るから部屋に逃げた・・・

が、正しい。




で、イッチョ前にFMなんぞ聞きながらやっているらしい。




・・・・・無理でしょ~!!!

のび太は~~しながら勉強、なんて、無理!!!





最近のC先生のクラス便りには
クラスの子の素晴らしい一人勉強ノートの中味が
「こんなに頑張っています」という例として
載って来るのだ。


「ちょっと、クラス便りに『一人勉強ノートを見てください』
 って書いてるよ!見せて!」


・・・と、しぶしぶ見せてくれるのび太。






・・・・・唖然・・・・・



読めないほどの乱雑な文字。

一人勉強は、といえば算数の計算問題しかやっていない(爆)

おまけに、ある日の先生のコメントは

「あら?これだけ?」


・・・・・明らかに少ないしヤル気なんてまるで感じられない(爆)





「あのさ、どうして算数の計算ばっかりなの?
 お手紙に載ってる他の子たちの一人勉強って
 理科や社会や家庭の勉強してるのもあったよね?
 それに、字も乱雑すぎるし、毎日ちょっぴりだし、
 これじゃあやる気が無いっていう風にしか
 先生も感じられないと思うんだけど・・・」


「ああ理科とか社会ね~!
 ふぅ~ん・・・なるほど~!」






・・・・・え?!




そうなのだ。

のび太の考えに、一人勉強に社会や理科をやる、

ということはそれまで無かったようなのだ。


のび太の中で、一人勉強=算数 が
何故か固定してしまっていたらしい。



「ふぅ~ん・・・そっかそっかぁ~・・・
 理科とか社会とかね~・・・」




と、ブツブツ言いながらやった
初めての算数以外の一人勉強は、社会。

日本地図をフリーハンドで書き、
日本の工業地帯の分布図みたいなのを書いた。



おおおおお~~~!!!

素晴らしい一人勉強ではないか~!!!



のび太のようなタイプは想像力が無い。

そして、一度、考えが固定しまうと、
それが習慣化してしまうのか、
新たに他の事をしようということなど皆無といっていい。


自主性を養おう・・・と、思ったりもするけど、
ある程度、方向性を示したり、
やり方を見せたり視点を変えさせたりすることが
この子達には必要だと思うのだ。




ちなみに昨日は理科のふりこの原理?みたいなものを
図解していた。



やればできるじゃん・・・






まあ、一手間かかるヤツだけどね(爆)














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2009-11-13 (Fri)
発達に凹凸がある・・・

得意なこと、不得意なことの差が激しい・・・



というのが自閉症の特長としてよく言われます。


療育に通っていた時に、ある先生が



「この子たちのデコボコの発達の凸部分を凹部分に
 埋めてあげるように、土地をならすように
 してあげたいと思っています。」



・・・・・ん?


じゃあ、凸の突出した「できる」部分を押さえ込んで
凹のへこみ部分に埋めてあげる、っていうこと?


う~ん、それって、言うのは簡単だけどパズルじゃあるまいし、
こちらの思い通りに育て上げる、っていうのも
その子のありのままの姿を否定してるみたいだし、

何より、突出した部分をならす、っていうところが
引っかかるんだけど・・・・




この子たちの突出した部分は決してマイナス部分ではない。

多数派より飛びぬけた感覚を認めて欲しいのだ。


敏感すぎる、その突出した部分を押さえつけるということは
この子たちの存在を否定しているのと同じ気がする。





私はのび太に「普通になって欲しい」とか
多数派の感覚を押し付けるつもりはない。

今まで、のび太に対して対処してきたことは
のび太が「生きづらい」と感じる部分を
「生き易く」するために、いろんなことを教えてきたつもりだ。


決して、みんなと同じようになって欲しい、と
思ったことは、ない。


勉強に関しても、国語の読解力が全くダメなのび太だが
それを何とかしよう、と思ったことはないし、

興味のある勉強に関しては自分で勝手に調べて
吸収するのび太なので

「勉強は先生との約束の宿題だけは嫌でもやること、
 あとは好きな勉強だけ、頑張ればいい」

と言っている。



スポーツも少数派独特のぎこちない動きも手伝って、
決して得意なほうではない。

縄跳びも鉄棒も水泳も自転車に乗るのも周りの子より遅かった。


でも、ムリヤリ教えたことはない。

それどころか、私たちは

「縄跳びも鉄棒も水泳も自転車も
 大人になって出来ないからといって損をすることはない。
 出来なくたって平気。
 人には得手不得手があるんだし、
 のび太には他に素晴らしいところがあるから
 そんなもの、出来なくたっていい」

と、言ってきた(笑)

のび太自身が「出来なくて悔しい」と人一倍練習して
全て会得していったのだ。




自分で「凹部分をなんとかしたい」と思えば
いつでも手助けする。

だけど、親の思いだけで凹部分を無理に埋めよう、とか
平均的な人間にさせよう、とか、
普通になって欲しい、とか、

そういうのって、なんだか、違う気がする。




得手不得手の差があったらダメなのか?


凹凸があっていいじゃん。



世の中にみんな同じ平均的な人間ばかりがいたら、
その方がよっぽど、キモチワルイ。








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2009-06-09 (Tue)
~~~「いじわる」ということ~~~

◎きまりややくそくで、きんしされていることを
  むりにさせられるとき。

◎いやだ、と おもうことを、のび太だけがさせられるとき。

◎ともだちがなんにんかで、のび太をみて、
 ないしょばなしをしたり、わらっているとき。

◎「○○(せんせい、ともだち、おかあさん、など)には言わないで
 と、いやなことやわるいことをさせられるとき。


こういうことをするともだちは、いいともだちではない。

こういうことになったら、すぐ、そのばをはなれて、
せんせい、おとうさん、おかあさんにそうだんすること。

いいともだちは、のび太がこまることや、いやがることはしない。









かなり前の過去記事でも書きましたが、
「のび太のルールブック」と題した、
のび太専用のソーシャルストーリーを書いたものがあります。


幼稚園から小学校低学年の頃、
うまく友達と関われなくて、
自分勝手な気持ちを友達に押し付けたり、

逆に相手の意図が理解できず、悲しい思いをしたり・・・

そんな繰り返しだったので、

トラブルやパニックがあるたびに、
この「のび太のルールブック」で言い聞かせたものでした。

視覚優位ののび太にとっては
言葉で「~~なんだよ」「~~してはだめだよ」と言われるより
文字で見せられる事のほうが理解しやすいため、
とても重宝しました。

常にのび太がリビングで座る場所からすぐ手に取れるように
国語辞典、漢和辞典などと一緒に置いて、
時々、暇な時にも、パラパラ見ていたのび太。




しかし、高学年になるに連れて
のび太もルールブックを見ることもなくなり、
私も何かあってもルールブックを活用することもなくなっていたのですが、





先日、ふと、久しぶりに「のび太のルールブック」を
眺めていたのび太・・・





「やっぱり、ボクっていろんなイジワルされていたんだな。
  だって、これ読んだら忘れていた嫌なこと
  いろいろ思い出しちゃった」


と、つぶやいて、



上記のページを指しました。




「そのときは、みんな笑ってるから
 イジワルされているって感じなくて
 でも、嫌なんだけどどうしたらいいかわかんなかったことって
 いっぱいあったんだなあ」


ちょっと涙目でのび太は言った。


私はものすごく胸が痛かった。




のび太のために書いたルールブックで過ぎた出来事を思い起こして

「ああ、あの時、いじめられていたのか」

と、今、改めて傷ついているのび太。





「お母さんもそうなんだよね。
 嫌なこと言われているのに気づかなくて
 ずーっと後になってから『あ、あれって嫌がらせだった?』
 って気づいたりして、頭にきたりするんだよね。」



「何だか悔しい!すぐ気づかないなんて!」


「そうだよね、悔しいよね。
 でも、だからって今頃仕返ししたりしちゃダメだからね。
 みんな謝ってくれて今はそういうこと、無いんでしょ?
 4年生の時のことは、もう、『終わったこと』にしてしまって
 嫌なことは忘れるようにしようよ。」


「そんなこと、出来ないよ!!!」


「例えばさ、4年生の時の嫌なことを思い出す時
 必ず、みんなが謝ってくれたことも一緒に思い出してみて。
 先生に『よく我慢して休まず学校に来ましたね』って
 言われたことも思い出すんだよ。
 そうすれば、嫌だったことが半分くらいになるんじゃない?」


「~~~~~謝ってくれたことも一緒に思い出しても
 それ以上にいじめられたことの方が大きすぎるぅぅぅ~~~!」





のび太にはまだ、嫌だったことを思い出しても許せるほどの
経験値はないだろう。

仕方ないよね。



だけど、きっと、のび太の中で無駄にはならない経験だたっと思う。


私はいじめのことを思い出しても
大きなパニックを起こさず我慢できた事の方が
スゴイ!と感心してしまった。
(まあ、多少・・・軽く・・・いえ、結構フラッシュバックでしたが)





辛いけど、生きるということは、こんなことの繰り返し、

何度も繰り返すうちに、自分の気持ちの中で
折り合いを付けなければいけないポイントが
見つかるのかもしれない。

・・・という、私は、まったく折り合いのポイントが掴めず、
自分の中で真っ黒いモノが
グルグ~ル渦巻いてるけどね(汗)










注)・・ソーシャルストーリーについては何度か講座も受けましたが
この、「のび太のルールブック」は
正式なソーシャルストーリーとは言えないものかも知れません。

もし、作られる方は

「ソーシャルストーリーブック」キャロル・グレイ著

を、検索して参考にして作られることをお薦めします。

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2008-03-03 (Mon)
元々のび太の「ことばの遅れ」から障害を疑った私。

あの頃もしゃべってはいた。
でも、テレビやビデオのセリフの真似やオオム返しのみ。
「会話」ではなかった。

始めは「アスペルガー」と診断されたものの、
「言葉の遅れ」が顕著、ということでその後、
「高機能自閉症」「広汎性発達障害」などと診断が付いた。

なんとか会話らしくなってきても、
「どうしたの?」という問いに、
うまく説明して答える事はできなかった。

今でもそうだ。

何かあって説明したくても、

「あ~~~!なんて言ったらいいかわかんないよ~~~!」

と、パニックになる。



宿題を添削していても、
「~は、どういうことですか?」などの、
説明文を答えさせられるような問題は苦手だ。

答えは判っていても、
私が読んでも 正直、何を書いているのか、何を言いたいのか、
判らない文章を書いている。

年に一度「学習度到達テスト」というものがあるのだが、
その診断コメントにも

「国語・・・『効果的に書くこと』『自分の考えを明確にして書くこと』
 『分の構成を考え工夫し書くこと』を頑張りましょう」

・・・という、評価だった・・・。
(ちなみに算数は97点で問題なし)



先日、ニュースを見ていたら、

「高架橋の下での冬の事故、多発」とあった。

「のび太、高架橋の下で車のスリップ事故が多いんだって。
 のび太が理科で習っていることが理由だよ。
 理科の問題に「どうして高架橋の下はスリップ事故が多いのですか?」
 って出たらなんて答える?」

「あ~!うんうん!
 え~っと・・・・・・・え~~~~~~!!!
 判ってるんだけど、なんて答えたら言いか、わかんないよぉ~~~!」

「ゆっくり考えてごらん!
 どうしてスリップすると思う?」

「道路が凍ってるから。」

「そう!じゃあ、どうして高架橋の下が
 凍ってるんだろう?」

「あ、あ、あ、ほら!
 トンネルみたいになってるから、太陽が当たらないから!」

「そうそう!
 太陽が当たらないとどうして凍りやすいの?
 それに溶けにくいんだよね」

「あ!太陽が当たらないから気温が低いままだから」

「そう!
 じゃあ、『答え』の欄になんて書く?」

「えっと・・・高架橋の下は太陽が当たらなくて温度が低くて、
 凍りやすいし溶けにくいから!」

「ピンポ~ン!」



文字にすると、スムーズな会話に感じますが、
実際は答えに到達するまでかなり時間もかかるし、
どもったり、変な言葉遣いしてたりで、
たどたどしいやり取りが続いて、
やっと、答えにたどり着いています。


でも、「苦手意識克服」のために、
普段の生活で、楽しく練習できればいいかな~?

でもね・・・

これって、親の私の気持ちの余裕があるときじゃないと
できないんですよね・・・


うまく言葉をまとめて説明する・・・って、ほんと、難しい。

難なく、すらすらと饒舌にしゃべるのび太の同級生って、
本当にスゲー!!!

・・・なんて、心の中で感心してしまう私。


何かいい方法、ないかなぁ~・・・

| 我が家の自閉症サポート | コメント(10) |